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ブログ効果で遠方からの来店客が増加(Tsubaki Audio)

リモートワークが増え“仕事中も音楽を聞きたい”ニーズが急拡大(ノムラ無線)<販売店の声・売れ筋ランキング3月>

公開日 2021/04/28 10:47 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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各モニター店のご協力のもと提供している「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に届けられた、最前線からの熱い声をお届けする。

■デノン創業110周年モデルのプリメインアンプ「PMA-A110」が好調
B&W「800D3」シリーズが突然生産完了となってしまったので、核が不在となるスピーカーの売上げを今後どう立てていけばいいのか心配です。一方、好調な商品に目を向けると、まずはデノン創業110周年モデルのプリメインアンプ「PMA-A110」が挙げられます。同じアニバーサリーモデルのSACDプレーヤー「DCD-A110」の奮起にも期待したいところです。レコードプレーヤーで売れ筋になっているのがテクニクス「SL-1500C」。“10万円ポッキリ”(税込11万円)の価格設定が良かったのではないでしょうか。ここにきて、国産主要ブランドの製品では、コロナや電子パーツ不足の影響から品切れが多くなっています。看過できず、今後、少しずつでも改善していってほしい。(テレオン)

テレオンで好調なデノン創業110周年モデルのプリメインアンプ「PMA-A110」。

人気を集めるテクニクスのレコードプレーヤー「SL-1500C」は10万円(税込11万円)の価格設定も絶妙。

■ブログ効果で遠方から来店されるお客様が増加
3月は「amphion」(アンフィオン)のスピーカーを気に入って、ご購入いただくお客様が目立ちました。その背景にあるのが、小型のスピーカーをお求めになるお客様が大変増えていることです。そうしたお客様にamphion「Algon0」を聴いてもらうと、みなさんビックリされて、さらに、上位モデルの「Algon1」も比較試聴していただくと、最終的に「Algon1」に決断され、購入されるケースが多く見受けられました。

もうひとつ特徴的だったのは、遠くからご来店されるお客様が多かったこと。東は静岡市や藤枝市、島田市、掛川市、西は愛知県の豊田市や刈谷市、豊川市、豊橋市などです。お客様に直接お聞きしてみると、「ブログを見てどんなお店だろうと思って来ました」という方が数多くいらっしゃいました。改めて、ブログ「海とオーディオ」を続けてきて本当に良かったです。(Tsubaki Audio)

■惜しまれるパイオニア「UDP-LX800」の生産完了
オーディオでは高額なスピーカーをはじめとする製品を納品することができました。来店されるお客様は相変わらず多くはないのですが、常連のお客様を中心に購入に結びついています。アクセサリーもほとんどがそうしたお客様からの指名買いです。

一方、ビジュアルではホームシアターの納品が立て続けにありました。ただ、来店客そのものはまだ少ないのが実情で、状況を打破するような商材がないかと探しているときに、パイオニアの4Kユニバーサルプレーヤー「UDP-LX800」が生産完了となる連絡を受けました。たまたま予約注文をいただいていた2台が入ってきて、これを最後に入手は不可能となります。高画質・高音質のディスク再生を求めるユーザーに提案して来た商品でしたが、これにより、4Kブルーレイを高画質・高音質にお楽しみいただけるモデルは、実質的にパナソニックの「DP-UB9000」1モデルだけになってしまいました。ハイエンドユーザーは“ネクストモデル”を待っているのですから、望む商品が提供されなければ業界は活性化しません。メーカーも数多く売れないものを作っても仕方がないと開発を行っていないのかも知れませんが、灯を消さないためにも頑張ってもらいたいですね。(第一無線)

高画質・高音質で高い評価を獲得するパイオニア「UDP-LX800」が生産完了となった。

■CDプレーヤーやAVアンプの在庫切れが厳しい状態に
半導体不足による影響からCDプレーヤーやAVアンプの在庫切れが厳しい状態となっており、心配されます。(音や)

■在宅ワーク増で“仕事中も音楽を聞きたい”ニーズが急拡大
在宅ワークが増えて“おうち時間”の見直しが進み、「仕事中も音楽を聞きたい」というニーズが目立って増えています。ラジカセでは物足りない、かといって高級品までは必要ないということで、結果として10万円以下のCDプレーヤーやアンプ、一体型システムの需要が増えています。ところが、全国的な需要増にメーカーの製品供給が追い付かず、さらにここにきての半導体問題が追い打ちとなり、お客様も製品がいつ入ってくるかわからない状態に閉口しています。本来なら、そうしたお客様の中から、オーディオを本格的な趣味としてくださるオーディオファンを増やしていくまたとないチャンス。本当に残念でなりません。(ノムラ無線)

■巻き返しを期すカメラには、中級機から入門機の登場も期待
緊急事態宣言も明けて、カメラの売上げが上がってきました。フルサイズミラーレスではソニー「α1」とキヤノン「EOS R5」の一騎打ちになっています。ニコンからも「Z 9」が発表され、大変注目されており、巻き返しを期待したいですね。ひとつ気になる点としては、各社から発売される商品の単価が上がり過ぎており、中級機から入門機の登場も待望されます。まだまだ油断のできない状況ですが、市場を盛り上げていきましょう。(ヨドバシカメラ)

■今の勢いが如実に表れた売れ筋ランキング
驚くべき高性能さで、本気でデジタル一眼レフを倒しにかかって来たソニー「α1」と、そのソニーを猛追するキヤノンの「EOS R5」「EOS R6」が売れ筋ランキングの1位から3位にランクインしました。まさに、今の時代を象徴するような1カ月だったと言えます。ニコンに元気が無いのが気掛かりですが、全体的に見ても、積極的に開発やPRを行っているメーカーのモデルが均等にランクインしています。当店の今後のビジネスを占う上からも、少し安心のできるランキングとなりました。(フジヤカメラ)

ソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラα シリーズのフラッグシップとして登場した「α1」。圧倒的なスペックを誇る。

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