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フジの中判カメラ「GFX100S」鋭い立ち上がりに期待大

スピーカーはヤマハ「NS-3000」、amphion「Argonシリーズ」が躍動 <販売店の声・売れ筋ランキング2月>

2021/03/26 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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各モニター店のご協力のもと提供している「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に届けられた、最前線からの熱い声をお届けする。

■ヤマハ「NS-3000」が絶好調
デノン創業110周年を記念したプリメインアンプ「PMA-A110」、SACDプレーヤー「DCD-A110」が好調です。スピーカーで目を引くのは、昨年11月に完全予約制の試聴会を開催したヤマハ「NS-3000」。2016年7月に発売された「NS-5000」の設計思想や技術を受け継いで登場した小型の2ウェイ・ブックシェルフスピーカーで、現在“絶好調”です。一方、アキュフェーズのセパレートアンプが「C-3900」以外にほとんど動きが見られないのが気にかかっていましたが、2月はパワーアンプ「A-48」の実売が見られ、今後の盛り返しを期待しています。(テレオン)

テレオンで絶好調。ヤマハの新型ブックシェルフスピーカー「NS-3000」。

■聴き比べて即決! amphion「Argonシリーズ」
2月は、これから新築されるお客様に「ホームシアターを検討している」という方がいらっしゃいましたが、プロジェクターではなく、テレビにアンプとスピ-カーを組み合わせたシステムを希望される方が多いのが特徴で、テレビシアターの傾向が強まっていることを実感します。また、「2チャンネルでテレビの音を良くしたい」という需要も増えていて、マランツ「NR1200」が売れています。

一方、ハイファイオーディオでは、オーディオアクセサリー誌でも何度か紹介されているフィンランドの「amphion」のスピーカー「Argonシリーズ」が好調です。お店に来てすぐに決まるケースは少ないのですが、いくつかのスピ-カーを聴き比べてもらうと、amphion「Argonシリーズ」を気に入って即注文されることが多くちょっとビックリしています。

Tsubaki Audioのスピーカーシステム(1本10万円以下)で売れ筋トップのamphion「Argon1」。

東京オリンピック開催によるテレビをはじめとした需要喚起も期待されますが、まだまだ新型コロナの影響が強く、お客様の購買意欲も低いまま推移している印象を拭えません。ワクチンの接種が早期に行われ、一日も早く安心できる日常が戻って来ることを待ち望んでいる状況です。(Tsubaki Audio)

■新製品のインパクトが欲しいビジュアル市場
オーディオでは高額アクセサリーの販売が好調です。常連さんが何度も来店され、フォノイコライザーやオーディオ用途のHDD、電源ケーブル、ラックやインシュレーター等、手持ちの機器をグレードアップするために購入されていきます。ビジュアルでは昨年まで好調だったテレビの販売が鈍化してきています。プロジェクターについては、新築のホームシアターの案件がまったく無いわけではないのですが、新製品が出てきていない状況もあり、こちらからはなかなか積極的にアピールできる材料に乏しいのが実情です。例年ならばこの時期はメーカーからの新製品発表が続き、お客様からの関心も高まり期待も膨らむのですが…。お家時間が増えることでの追い風も確かにありますが、コロナ禍が終息して落ち着かないことには購買意欲も出てこないという人も少なくないのではと想像されます。いずれにしても新製品という起爆剤の必要性を強く感じています。(第一無線)

■インストーラーが一丸となり「ホームシアター文化」拡大へ
「STAY HOME THEATER」を合言葉に、元気いっぱいに営業中です。住宅メーカー各社との本格的なコラボやイベントも順調に進んでいます。全国のインストーラーが一丸となって協力し、「ホームシアター文化」をもっと広めていきたいですね。(ダイナミックスカスタマイズ)

■追いすがるキヤノンを「α1」「FX3」で突き放すソニー
キヤノン「EOS R5」「EOS R6」の出荷があり、売れ筋ランキングの上位に食い込みましたが、それでもまだ品不足が続いています。キヤノンが足元に迫るソニーですが、「α1」「FX3」とプロ仕様のモデルを立て続けに発表するなど、まだまだアドバンテージは続きそうです。ニコンはミラーレスが伸びないですが、一眼では上位を占めています。ランキング外では、2月25日に発売された富士フイルムの新製品「GFX100S」も好調な立ち上がりを見せています。各社高額モデルにシフトしていますが、新規に写真を始め、カメラファンのすそ野を広げることができるモデルの登場も期待しています。(ヨドバシカメラ)

クリエイターが求めるシネマの印象的な映像表現と優れた操作性を実現したソニー「Cinema Lineシリーズ」で最小・最軽量となるフルサイズセンサー搭載カメラ「FX3」。

■富士フイルムの中判ミラーレスの展開に注目
キヤノンのミラーレス一眼「EOS R5」「EOS R6」の2機種が、徐々に供給が需要に追いつき、販売の主軸となり始めています。併せて、RFレンズの売れ行きも好調で、久しくソニーの牙城だったフルサイズミラーレス一眼の市場の変化が、はっきりと見て取ることができます。また、中判ミラーレス一眼カメラとして初めて富士フイルムの「GFX100S」が売れ筋トップ5入りしたのも注目すべきポイントです。Xマウントで一定以上の支持を得た富士フイルムが、今後、中判ミラーレスでどのように存在感を示していくのか、大変注目しています。反面、ソニー、シグマといった、一時期大きな支持を得ていたメーカーがやや勢いを無くしている印象もあり、巻き返しが期待されます。(フジヤカメラ)

フジヤカメラで中判ミラーレス一眼カメラとして初めて売れ筋トップ5入りして注目されるフジフイルム「GFX100S」。

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