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日本では未発売

米Amazon、活動量計「Halo」発売。声分析でコミュニケーション円滑化、体脂肪率計測も

2020/08/28 編集部:小澤麻実
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米Amazonは、現地時間8月27日に新サービス「Amazon Halo」を発表した。画面のないヘルストラッカー「Amazon Halo Band」とそれに付随するサブスクリプションサービスで構成。ユーザーの声の調子を解析しコミュニケーション円滑化を図る「Tone」機能などが特徴だ。

「Amazon Halo」

「Amazon Halo Band」は99.99ドルで、半年分のサービス料が込み。その後は月額3.99ドルが必要となる。既にAmazon.comで販売を開始。期間限定特別価格として64.99ドルにて販売されている。

「Amazon Halo Band」には画面がない。加速度計や温度センター、心拍数モニター、2つのマイクを内蔵し、LEDインジケーターも用意。Bluetooth(バージョンは5.0)によりiOS/Android端末内のAmazon Haloアプリとデータ通信を行う。

ディスプレイがなく通知もないという「Amazon Halo Band」


腕側に光学センサーを搭載。「Tone」機能用にマイクも内蔵する
バッテリーは1週間持続し、フル充電には約90分かかる。5ATM相当の防水性能を備えており、つけたままシャワーを浴びることはもちろん「泳ぐことも可能」とアピールされている。

一般的なヘルストラッカーと同じく運動や睡眠の計測ができるが、ユニークなのは体脂肪率も測れること、そして「Tone」という機能だ。

体脂肪率の測定は18歳以上のユーザーが対象。3DCGのボディイメージととも表示される。体脂肪率は正確に計測するのがなかなか難しいが、新技術によりそれを可能にしたとのこと。「医師が使用する方法と同等の精度」「家庭用スマート体重計の代表的な測定方法の約2倍の精度」だとアピールしている。

体脂肪率を“医師レベル”で測定可能。3DCGのボディイメージととも表示される

「Tone」は機械学習ベースの音声処理技術により、Band内蔵のマイクで集めたユーザーの「声」のピッチ、強度、テンポ、リズムなどを分析する機能。健康な生活を送るには、十分な睡眠や良質な食事と同じくらい「社会的なつながり」が影響するという考えから開発したという。分析するのは所有者の声のみで、周囲の声は分析しない。現在のところアメリカ英語話者に最適化されているが、今後販売地域が増えるごとにブラッシュアップされるもようだ。

声を分析し、周囲とのコミュニケーション円滑化を図れる「Tone」機能も用意

「Tone」機能はON/OFFが可能。ONの場合もずっと集音・分析しているわけではなく、バックグラウンドで一日に何度か、短い音声サンプルを採取するかたちだ。特に重要な会話は、Bandのボタンを押すことで最大30分間の継続的な分析もできる。また、アプリ内のスピーチバブルのアイコンを押して、リアルタイムのトーン分析を見ることも可能。プレゼン時などに役立つとしている。

プライバシーにも配慮。Toneで採取した音声サンプルは処理後に自動で削除。3DCGボディイメージも、クラウド上で処理されたあと自動的に削除されるとしている。

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