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2021年3月開始「オンライン資格確認」に対応

マイナンバーカードを利用した顔認証付きカードリーダー「マイナタッチ」。医療機関や薬局の受付業務を簡便化

2020/08/21 PHILE WEB ビジネス編集部・竹内純
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■紙の公費医療券や各種証明書の読み取りも可能

USEN-NEXT GROUPの(株)アルメックスは、2021年3月より運用が開始される「オンライン資格確認」に対応した顔認証付きカードリーダー「マイナタッチ」をリリースする。

マイナタッチは使いやすさを追求した本体設計とわかりやすい画面案内で誰でも簡単に操作できる

マイナタッチは、社会保険診療報酬支払基金より、マイナンバーカードを利用したオンライン資格確認対応の顔認証付きカードリーダーとして認証を受けた機器で、医療機関や薬局での受付の際に、本人確認や健康保険証確認として活用することができる。これにより、受付時の資格確認を、簡単・安全・スピーディーに行うことが可能になる。

「オンライン資格確認」とは、患者の資格情報を自動で取得するなど、医療機関や薬局の受付業務の簡便化を目的に厚生労働省が推進する取り組み。マイナンバーカードのICチップまたは健康保険証の記号番号などを活用することで、オンラインで資格情報の確認が可能になる仕組みだ。

紙の公費医療券各種証明書等の読み取りも行える

今回、アルメックスがリリースした「マイナタッチ」は、マイナンバーカードの顔写真データをICチップから読み取り、その顔写真データとマイナタッチで撮影した本人の顔写真とを照合して本人確認を行うことができ、最新の保険資格を自動的に医療機関システムで取り込むことが可能となる。

製品の開発にあたっては、顔認証カードリーダーに求められる高い水準を満たした顔認証機能の搭載はもちろん、直観的でわかりやすい画面設計、受付スペースを考慮したコンパクトサイズ、8インチの大画面など、「高齢者やお子様、車いすの方など、医療機関を訪れるすべての方が迷わずにお使いいただける使いやすさを目指した」と訴える。端末カラーもスペースグレイとホワイトの2色が用意され、施設内の雰囲気に合わせて選ぶことができる。

また、マイナタッチ最大の特長は、マイナンバーカードによる資格確認と同時に、「ひとり親家庭等医療証」や「こども医療費受給者証」などの紙の公費医療券や各種証明書を読み取れること。「この独自機能を備えることで、有人窓口で対応する必要がなく、人手不足が深刻化している医療現場の省人化や業務効率化を実現できる」と説明する。

2.5D赤外線カメラを採用してなりすましを防止。マスクをしたまま顔認証ができる

アルメックスは、これまでも大病院をはじめ約2,000件の医療機関に再来受付機や診療費自動精算機などの省力・効率化システムを提供してきた高い実績を誇る。現在稼働中の再来受付機にマイナタッチを取り付けることにも、順次対応を行っていく予定だ。

なお、マイナタッチは顔認証付きカードリーダー導入補助対象製品となる。厚生労働省ポータルサイトからの申請・申し込みにより、病院では3台まで、大型チェーン薬局や診療所では1台まで、厚生労働省から無償提供を受けることができる。補助利用に関する詳細は厚生労働省「医療機関等向けポータルサイト」で確認できる。

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