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新規取り扱いIEMブランド「Fir Audio」も参考展示

<ヘッドフォン祭>S'NEXTが新ブランド「ag」設立。完全ワイヤレス3機種を発表

公開日 2019/11/02 18:13 編集部:杉山康介
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11月2日-3日に東京・中野サンプラザで開催中の「秋のヘッドフォン祭2019」で、S'NEXTは同社の新イヤホンブランド「ag」を発表。完全ワイヤレスイヤホン「TWS01K」「TWS02R」「TWS03R」の3製品を発表した。

「TWS01K」

ag

同社代表の細尾氏はブランドコンセプトを「ちょうどいい製品を作るブランド」と表現。「最近は完全ワイヤレスイヤホンも数が増えてきて何を選べばいいのかわからない、というお客様の声を聞くことが増えてきた。ODMでの完全ワイヤレス製造経験を持ち、業界事情を深く知る弊社が優れたODM企業と協力すれば『ちょうどいいワイヤレスイヤホン』を作れるのではないか、と考え設立した」とブランド立ち上げの理由を説明する。

S'NEXT代表の細尾氏

ブランド名の「ag」は、古語の「あり難きもの(=滅多にないもの)」に由来する。細尾氏が国文学科の出身ということもあり、製品名にも古語が用いられているとのこと。各モデルの音質はfinalの全面監修で、Bluetooth特有の聴き疲れしやすさを抑えたことが共通の特徴となる。

ブランド名や製品名は古語からの引用で名付けられている

「TWS01K」は、 “マニアのサブ機” をテーマにした「Kシリーズ」の完全ワイヤレス。名前は古語の「かしこし(=優れている・立派だ)」に由来。11月15日に12,800円(税込)で発売される。

サウンドについては「迫力の低音とクリアなボーカルを両立」した完全ワイヤレスだとしている。再生周波数帯域は20Hz - 20kHz。

BluetoothはVer. 5.0に、コーデックはSBC/AAC/aptXに対応。2時間の充電でaptX時は6時間、SBC/AAC時は9時間、ケース充電込みで最大54時間の連続再生が可能となっている。カラーはブラックのみがラインナップされる。

「TWS02R」は、 “手ごろな価格で使いやすい” をテーマにした「Rシリーズ」の完全ワイヤレス。名前は古語の「らうたし(=可愛らしい・愛おしい)」に由来する。発売日は11月15日で価格は8,480円(税込)。

「TWS02R」

その音は「タイトな低音とクリアで伸びのあるボーカルを両立」したものだという。再生周波数帯域は20Hz - 20kHz。

豊富なカラーバリエーションを揃える

BluetoothはVer. 5.0に、コーデックはSBC/AACに対応する。2時間の充電で最大3時間、ケース込みで最大39時間の連続再生が可能。本体と充電ケースは皮脂や指紋が付きにくいマット仕上げで、ブラック/ブルー/クリーム/グリーン/レッド/桃(ピンク)の6色がラインナップされる。

「TWS03R」は “音、つながり、使いやすさ全て揃った” というRシリーズの完全ワイヤレス。12月初旬に5,980円で発売される。

エントリーの「TWS03R」。こちらも6色を展開する

音質については「低音から高音までバランスの良い自然なサウンド」だとする。再生周波数帯域は20Hz - 20kHz。

BluetoothはVer. 5.0に、コーデックはSBC/AACに対応する。1.5時間の充電で最大5時間、ケース込みで最大17時間の連続再生が可能。本体と充電ケースは皮脂や指紋が付きにくいマット仕上げで、ブラック/ブルー/クリーム/グリーン/レッド/桃(ピンク)の6色がラインナップされる。

全モデル共通でイヤーピースは半透明のものが採用されており、耳垢が目立ちにくく快適に使用できるとしている。また片側を紛失した場合、agの公式サイトにて片側のみの購入が可能。加えてTWS01KおよびTWS02Rにはfinalの「TYPE E」のSS/S/Mサイズ、TWS03RにはSSサイズが付属する。

細尾氏は最後に「agブランドでは、finalブランドだけでは難しかったような製品をラインナップしていきたい」と今後の展望を述べた。

「ag」の製品はブース入り口近くの最も目立つ場所に展示されていた

Fir Audio

また説明会では、同社が新しく取り扱いを始めるブランドとして「Fir Audio」が紹介された。

Fir Audioは有名老舗IEMブランドのエンジニアが独立して始めたブランドであり、年明けを目処に販売をスタートする予定だという。

ブースではユニバーサルIEM「M2」「M3」「M4」「M5」が参考展示された。名称の数字はドライバー数を表しており、全製品ダイナミックドライバー1基とBAドライバーのハイブリット構成。

M2

M3

Fir Audioのイヤホンは、通常ドライバーに接続されるチューブを排することで、できるだけ鼓膜に近い位置にドライバーを配置する「Direct Aperture Acoustics Design」を採用。これにより自然な音の表現が実現できるという。

M4

M5

また、ナノレベルの薄さの膜と発泡体を搭載した内耳内気圧調整システム「Atom Pressure Release System」により、イヤホンが生み出すサウンドに悪影響を与えることなく、聴覚疲労を防ぐとする。

コネクターは独自のRCXコネクターを採用。耐久性と使いやすさを両立したコネクターで、ロック機構を備えるため着脱を繰り返した際に取れやすくなるようなトラブルを防ぐという。

ブースでは他にもfinal既発売製品や、イヤホン「MAKE」の声優・小岩井ことりがチューニングした製品などが展示されていた

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