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22.2ch対応のオブジェクトオーディオ技術も

NHK、8K放送システムや最新8Kコンテンツ、裸眼3D技術をNAB SHOW 2019に出展

公開日 2019/03/29 15:40 編集部:小澤貴信
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NHKは、4月8日から米ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展示会「NAB SHOW 2019」の出展内容を発表。8K放送システムや最新の8Kコンテンツを展示すると共に、放送技術研究所(技研)で研究を進めている3D映像システムなどの将来に向けた放送・メディア技術を展示する。

昨年12月1日から世界初の8K放送を開始したNHKだが、NAB SHOWでも8K放送システムをアピール。NHKの送出コントロールルームなどの8K放送システムや技術仕様を紹介する。さらに8Kリビングシアターとして、88インチの8K有機ELディスプレーと22.2ch音響システムを用いて「ヴェルサイユ宮殿」や「大相撲初場所」など最新の8Kコンテンツを上映する。

8K送出コントロールルームを展示

8Kの技術関連では、8K/120Hz対応のコーデックを展示。8K/120Hzの映像をリアルタイム処理できるエンコーダーとデコ ーダーを紹介する。

スーパーハイビジョンによる次世代の地上放送を実現するための技術も展示。1つのチャンネルの中で固定受信用スーパーハイビジョン放送と移動受信用のハイビジョン放送を同時に伝送する技術や、東京と名古屋で行った大規模な地上伝送実験の内容を紹介する。

多様な視聴環境や好みにあわせて、番組音声をカスタマイズして聞くことができるオブジェクトベース音響の技術も展示。音の素材と音響メタデータを制作し、ステレオ/5.1サラウンド/22.2ch音響それぞれのスピーカー配置に対応した音声をレンダリングできる制作システムとなる。

オブジェクトベース音響の技術イメージ

裸眼で自然な3D映像を表示できるという“アクティナビジョン”システムも登場。複数カメラで撮影した多視点映像から取得した被写体の光線を、複数のプロジェクターと表示光学系を用いて再生することで、水平・垂直方向に動いても自然な3D映像を見ることができるという。

“アクティナビジョン”システムの技術イメージ

NAB SHOWは、NAB(National Association of Broadcasters)によって、毎年4月に米ラスベガスで開催される世界最大の放送機器展示会。今年は4月8日〜11日の4日間、ラスベガスコンベンションセンターで開催される。毎年、世界各国から、放送や映画、デジタルメディアに関わる1,700社以上、約10万人が参加する。

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