ヤマハやハーマンも支援

中国の偽造品製造工場に強制捜査、Shureやゼンハイザーなどの偽造品を押収

編集部:押野 由宇
2019年03月19日
Shure Incorporatedは、中国の偽造品製造工場であるEnping Soundpu Electronics Equipmentに対する警察の強制捜査が、2018年10月に実施されたと発表した。

成功を収めた今回の現地での強制捜査は、Shure主導のもと、恩平市公安局(PSB)および恩平市工商行政管理局(AIC)の密接な協力と支援によって行われたもの。Shureのほか、ゼンハイザー、ヤマハ、ハーマンをはじめとする主要オーディオメーカーが偽造活動の影響を受けており、ワイヤレスマイクロホン、受信機、コンソール、アンプ、プロセッサーなどが押収された。

強制捜査が行われた偽造品製造工場の様子

Shureは、「Soundpuの継続的な偽造活動と知的財産権のあからさまな軽視」から、同社オーナーおよび経営者に対する刑事訴追手続きを開始する措置を講じており、今後のSoundpuの刑事訴追では、ゼンハイザー、ヤマハ、ハーマンの支援が得られる見込みとしている。

押収されたShureの偽造品

Shure社長兼CEOのChris Schyvinck氏は、「偽造はオーディオ業界にとって進行中の問題であり、引き続き対偽造品イニシアティブを推進してまいります。Shureは、低品質の偽造品からお客様を守り、 Shureの名前を冠する製品を購入すれば必ず本物のShure製品の品質を体験していただけるように全力を注いでいます」とコメント。

またSchyvinck氏は「我々の共有知的財産は侵害されてきました。本件に関するゼンハイザー、ヤマハ、ハーマン各社の協力に大変感謝しています。これらのプロフェッショナルオーディオ製品は必ず正規販売店からご購入いただくようお願いいたします」とも述べている。

以下、各社からのコメントとなる。

「ブランド侵害や製品偽造は真剣に受け止めなければならない問題です。オーディオメーカーも他の業界と同様に、高価値製品を製造するブランドに影響する商標侵害や製品偽造の影響を受けています」と述べています。ゼンハイザー共同 CEO のDaniel Sennheiser 氏は、「偽造品は、ブランドへの期待に反する不快な体験をさせることでお客様を憤慨させるだけではありません。安物の偽造品は品質面でも不十分であり、場合によっては使用に危険を伴います。これは業界全体に損害を与えるものであり、ユーザーをより強固に守るためにも違反に対する協力体制を歓迎します」(ゼンハイザー共同CEO Andreas Sennheiser氏)

押収されたゼンハイザーの偽造品

「ヤマハ株式会社は長きにわたり、中国をはじめグローバルに、訴訟、レイドのほか、税関差止や啓蒙広告等、様々な模倣品対策を講じてまいりました。これらの対策が、エンドユーザーを始め全ての大切なお客様を粗悪な模倣品から守り、最終的にブランドの信用・信頼に繋がると信じているからです。私たちは、今後も、お客様を守るために、ブランドおよび知的財産権を毀損する行為に対しては毅然たる態度で臨んでまいります。こうした活動を加速させるために、Shure、ゼンハイザー、ハーマン各社と協力できる機会に感謝しています」(ヤマハ株式会社取締役代表執行役社長 中田卓也氏)

押収されたヤマハの偽造品

「HARMAN はブランドの品位とイメージを守ることに全力で取り組んでおり、知的財産の不正使用に対する積極的な防止策も辞さない構えです。自社の名前、デザイン、商標を守るために、Shure、ヤマハ、ゼンハイザーなどの業界の主要メーカー、捜査当局、世界中の司法当局と引き続き協力してまいります。最も大事なことはお客様を偽造品から守ることです」(HARMAN Professional Solutions社長兼EVP Mohit Parasher氏)

押収されたdbxの偽造品

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