オンラインのライブラリー映像における印象検索システムも

NHKとJVC、スーパーハイビジョンを超えるインテグラル立体テレビを共同開発 − 奥行き感の大幅な向上に成功

ファイル・ウェブ編集部
2011年05月20日
NHKとJVC・ケンウッド・ホールディングス(株)は、裸眼での立体映像視が可能となる「インテグラル立体テレビ」の共同開発において、奥行き感の大幅な向上に成功したことを明らかにした。

インテグラル立体テレビでは、縦横の異なる様々な方向から見た映像を表現するため、極めて高い解像度の撮影技術と、表示のための超高精細映像技術が必要となる。これまで、スーパーハイビジョン(SHV)技術をインテグラル立体テレビに応用してきたが、解像度や奥行き感をより改善するために、SHVを超える情報量を持つ超高精細映像の技術が必要となった。


NHKによれば、今回SHVの緑色/Gの画素数を2倍にする画素ずらし技術と、映像を鮮明にするデジタル信号処理を応用し、インテグラル立体テレビ用の超高精細映像を開発できたという。さらに、レンズアレーのレンズ並びの精度を向上させるなど、超高精細映像に適した光学系の開発も行った。これらより、インテグラル立体像を鮮明に再現できる奥行きの範囲が2倍に広がり、画面全体の画質も向上したという。

なお、本研究の成果は、5月26日(木)〜29日(日)に開催するNHK技研公開2011で展示される。

また、番組や素材から切り出した映像と音声を「創作用素材」としてオンライン上で提供する無料サービス「NHKクリエイティブ・ライブラリー」において、印象をもとに映像素材を検索できるシステムも開発した。


これまでの映像検索システムは、メタデータのキーワードや静止画像を利用して行っていたが、膨大な数の映像から検索するのに時間がかかることや、求めている印象に合う映像を探すことが難しい点などが課題とされていた。

今回、映像の色や模様、構図などの“映像の類似性”から検索する手法と、メタデータに含まれる“文の類似性”から検索する手法を組み合わせた「EN-Vision」を開発。選択した素材映像と映像(色や模様、構図)の類似性や、撮影対象の説明文の類似性などを元に自動検索し、選択した映像の周囲に関連づけて検索結果を表示する仕組みとなる。

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