HOME > ニュース > バッファロー、デジタル家電向けの無線LANユニットを発売 − 11b/g、11a同時使用可能な“AirStation”もお披露目

難しい操作が不要

バッファロー、デジタル家電向けの無線LANユニットを発売 − 11b/g、11a同時使用可能な“AirStation”もお披露目

公開日 2010/06/09 19:41 ファイル・ウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
(株)バッファローは、薄型テレビなどデジタル家電向けの無線LANユニット“WLAE-AG300N”シリーズを8月上旬に発売する。


小型サイズでテレビやレコーダーの横においても邪魔にならない
デジタル家電向け無線LANユニット
・スターターパック「WLAE-AG300N/V2」(2台セット) ¥15,330(税込)
・増設用単体「WLAE-AG300N/V」(1台) ¥8,295(税込)


WLAE-AG300N

イーサネットを2系統装備
PCの知識がないデジタル家電ユーザーでも簡単にホームネットワークを利用できるように配慮した無線LANユニット。イーサネット端子を2系統装備しており、DLNA対応テレビやレコーダー、PS3などデジタル家電同士の接続やデジタル家電とルーターの接続が可能。もちろんPCにも使用できる。これらの利用を想定して同じ機器を2台セットにして販売するスターターパックのほか、増設用として単品でも販売する。

コンセントに直接差し込むこともできる


会場では1階のレコーダーで録画した番組を2階のテレビで視聴するという設定でデモを実施

スターターパックはIEEE802.11a/b/g/n(最大 300Mbps 規格値)に対応し、2.4GHz(11b/g/n)または5GHz(11a/n)の電波を利用できる。工場出荷時にペアになっているため、ユーザーによる親機/子機などの設定は不要。また電波状況に応じて周波数帯域も2.4GHz/5GHzを自動で選択するようになっている。増設や中継用としての利用を想定する「WLAE-AG300N/V」では、既設の無線LAN“AirStation”シリーズと本機の簡易設定機能「AOSS」ボタンを押すだけで簡単に後付けすることができる。

そのほかの機能としては、通信速度をLEDで3段階表示できるほか、テレビの電源がオフになると自動的に本体がスタンバイモードに移行する「おまかせ節電機能」を搭載。最大付加時7.5Wになる消費電力をスタンバイ時は2.2Wと最大55%削減できるという。

なお本機にはアタッチメント式のプラグが同梱されており、電源ケーブルを使用せずに本体を直接コンセントに差し込んで使用することも可能だ。


本機2台で簡単にテレビ、レコーダー同士をDLAN経由でネットワーク接続できる

ワイヤレスでテレビでネットワークサービスの利用も可能


中継機としての利用も可能

ユニットの伝送距離と速度
同社は本日都内で新製品発表会を開催。同社ブロードバンドソリューションズ事業部の佐藤恒多氏は新製品開発の背景に、ネットワーク機能搭載テレビの普及を挙げる。「先月の量販店POSデータによると、約80万台の薄型テレビ販売台数のうち、イーサネット端子を装備しているモデルが9割、アクトビラ対応が6割、DLNA対応が3割以上に及ぶ。しかし各テレビメーカーの担当者に話を聞くとネットワーク接続率が低く、接続率を高めることが課題だと言っている」という。接続率が5〜15%にとどまっている理由としては、観たいコンテンツがない、テレビにそのような機能があることを知らないといったことが挙げられるほか、「家庭内ではテレビと有線LANルーターが離れていることが多く、接続に至らないケースが多い」と佐藤氏は配線の問題を指摘する。


佐藤恒多氏
このため、各テレビメーカー向けにテレビ用無線子機が登場してきているが、「無線LAN製品を家電ユーザーの方が実際に使用するにあたって、難しい用語や設定手順などが敷居が高いと感じさせる原因となり、また少し知識のあるユーザーの方からは電波が届くか不安といった声が上がっている。さらにテレビメーカー側からはユーザーからの映像が快適に視聴できないという問い合わせに対して、設定の問題なのかインターネットの上位回線の問題なのかなど、原因の所在を特定するのが難しく、メーカーサポートで対応しきれないという懸念がある」と、今回家電ユーザーも簡単に利用できる無線LAN製品の開発に至った背景を説明した。


“AirStation”シリーズのフラグシップモデルも発売


WZR-HP-AG300H
本日の発表会では、無線LAN“AirStation”シリーズのフラグシップモデル「WZR-HP-AG300H」を近日中に発売することもアナウンスされた。発売日、価格および詳細な仕様は近日中に発表される。

・親機単品「WZR-HP-AG300H
・USB子機セット「WZR-HP-AG300H/U
・イーサネット子機セット「WZR-HP-AG300H/EV

以前よりユーザーからの要望が高かったというIEEE802.11g(2.4GHz)とIEEE802.11a(5GHz)に対応し、11b/g、11aの同時使用が可能。可変アンテナの搭載や電波出力の強化により従来の11n無線LAN親機「AGL300NH」と比較して2倍以上の高速化を実現したという。USBポートを搭載しており、簡易NASとしても利用できる。


WZR-HP-AG300Hの詳細

従来モデルと比較して2倍以上の速度向上を実現

無線LAN製品 発売10周年、総出荷台数が,2000万台突破

バッファローは2000年4月に“AirStation”を発売して10年を迎えた今年、総出荷台数2,000万台を達成したことを発表した。同社取締役の中井一氏によると全国の量販店のPOSレジの集計で無線LANが集計項目となった2002年から、同社は8年連続でシェア1位を達成し、50%以上のシェアを保ってきたという。


中井一氏

8年連続でシェア1位を達成
“ユーザーニーズの具現化”を基本理念としPC周辺機器を開発してきた同社は、これまで時代にあわせたコーポレートステイトを掲げてきた。中井氏は、「昨今はPCの技術がテレビなどのデジタル家電にどんどん染みこんできている。弊社もこれまで培ってきた自社技術をデジタル家電市場に生かせないかと考え、昨年7月から『デジタルライフ、もっと快適に』という新しいコーポレートステイトを掲げて、デジタル家電を意識した製品開発を行ってきた」とし、無線LANやNASを中心とした快適なホームネットワークを実現する製品を投入してきたことを説明。「家庭内のネットワークと外出先でiPadなどのネットワーク端末とをシームレスに繋げることが我々に課された使命」と、今後もユーザー目線の使いやすさに配慮した製品を発売していくことを強調した。

【問い合わせ先】
バッファロー 電話サポート
TEL/050-3101-0084

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック

製品スペックやデータを見る
  • ジャンルホームネットワーク関連機器
  • ブランドBUFFALO
  • 型番WLAE-AG300N
  • 発売日2010年8月上旬
  • 価格¥15,330(税込)