「DVDの再生互換はいま」RRTのキーパーソンに訊く〜ヤマハ・佐藤伸行氏

2008年09月24日

プレイバック・コンパチビリティ(再生互換)ワーキンググループ」チェアマン 佐藤伸行氏
RWプロダクツプロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)は第38回目のラウンドロビンテストを18日、パイオニア(株)の目黒本社にて開催した。

今回は、ラウンドロビンテストのワーキンググループのひとつ、「プレイバック・コンパチビリティ(再生互換)ワーキンググループ」のチェアマンに就任したヤマハ(株)AV機器事業部 技術開発部 知財グループ 主任の佐藤伸行氏に、活動の現状や今後の予定などについて話を聞いた。

普段は自社で光ディスクを中心とした技術規格や業界動向の調査などに携わっているという佐藤氏は、今期の活動についてはDVDダウンロードディスクとH.264への対応という点が中心になってくるだろうと語る。

佐藤氏は「HDコンテンツやDVDダウンロードディスクは、規格化がほぼ完了しそうなタイミングとなっている。これらの新しい規格は、現在あるプレーヤーにとってみれば元々は想定し得ないものなわけで、そうしたものへの再生互換を、前期は“マウントチェック”という考えでやってきた」とこれまでの活動を説明。そして「今期もその考えを継続して、ディスク上にHDで記録されたコンテンツのテストと、ダウンロードして記録されたディスクのテストという2本立てでやっていこうと考えている」と今後の予定についてもコメントした。なお、“マウントチェック”とは、最新フォーマットのディスクを未対応機器のドライブ・プレーヤーなどの機器に誤挿入したときに、“誤動作を発生させないか”をチェックするためのRWPPI独自の試験項目だ。

新技術への対応についてやはり強く意識しているようで、「元々想定し得ない新たな技術が再生機器に入ってきたときには、例えば極端な例としては機器がフリーズして動かなくなるといったユーザーにとって重大な問題が起きる可能性が無いとも言えない。そうしたものを未然に阻止するために、こういった再生互換の確認は重要になるのではないか」と語る佐藤氏。そしてまた「まだビジネスが起ち上がり始めたところなので、ユーザーが困っているという話はそれほど聞かないが、これからサービスが普及するほどこうした活動の重要性が増してくるのではないか」と、再生互換検証の重要性を重ねて強調した。

なお、佐藤氏は当初コ・チェアマンとして選出されていたが、前任の(株)ケンウッドの篠木氏が退社したことを受けて会期の途中からチェアマンをつとめることとなった経緯がある。しかし「コ・チェアマンとして篠木氏と1年以上一緒にやってきていたので仕事のやり方などは分かっていた」と、戸惑いはなかったことを説明し、「参加各社ともかなり問題意識を持って取り組み、テストにも積極的に参加して意見を出してもらっており、まとめる側としては非常に助かっている」と、順調に話し合いが行われていることも明かした。また、佐藤氏のチェアマン就任に伴い空いたコ・チェアマンには、パイオニア(株)の折原佳夫氏が選任された。

ワーキンググループには、家電機器メーカーや車載用機器メーカー、PCアプリケーションメーカーなど、再生機器という分野でも様々な方向性の企業が参加している。佐藤氏は「様々なメーカーがあるが、同じ再生プレーヤーというひとつのカテゴリーの中で意見交換しながら、問題解決に向けてまとまっていきたい」とチェアマンとしての豊富を語った。

なお、この日の全体会議では、各ワーキンググループからのテストの進捗報告と次回の会議日程の調整が行われた。


フィジカルフォーマットワーキンググループ

プレイバック・コンパチビリティ(再生互換)ワーキンググループ

ロジカルフォーマットワーキンググループ
(Phile-web編集部)

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