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RWPPIが第47回目の定例会議を開催 − 第9期はラウンドロビンテストに全力投球

公開日 2008/06/20 14:27
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RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称:RWPPI)は18日、第47回目の定例会議をパイオニア(株)の目黒本社にて開催した。


RWPPI代表 相澤氏
最初に代表、副代表、並びに監査役の改選が行われた。それぞれ代表にはパイオニア(株)の相澤宏紀氏、副代表にシャープ(株)の千葉滋氏、監査役にTDK(株)の水野寛氏が選ばれた。


RWPPI副代表 千葉氏
第9期の代表に選任された相澤氏は「いまさら言うまでもないが、全世界的にみるとデジタル録画市場の主流のビジネスはDVDであり、今後も市場を牽引するものと期待している。また活動の軸であるラウンドロビンテストについても世界的な評価も高く、DVDビジネスを支える大きなサポート要因となっている。いまあらためて、RWPPIの活動を推進してきたメンバーにに敬意を表したい」と語った。また副代表に選出された千葉氏は「第8期に続いて、今期も副代表としての役目をいただいて光栄に思う。相澤代表をサポートしながら、今期も役割を全うして行きたい」と抱負を述べた。


RWPPI事務局長 森下氏
続いて第9期の活動計画を事務局長の森下氏が発表した。今後の活動の基軸については、互換性検証活動であるラウンドロビンテストの「Stage 8」にいっそう注力していくかたちで、RWPPIと記録型DVD会議(略称:RDVDC)とのジョイントによる試験を継続的に展開する方向性が示された。また今期の定例会議については3ヶ月ごとの開催となり、今期最後の定例会議として09年3月に開催を予定している第50回の会議については、ラウンドロビンテストの成果報告となるJRT東京セミナーとの同時開催になることが発表された。さらに、RWPPIの今日まで9年間の活動記録となる「RWPPI活動史」を今期末に発行することと、その編集委員会を立ち上げることも森下氏より提案された。以上の計画を含めた第9期の活動予算について、森下氏から示された計画は参加会員の満場一致をもって承認された。


RWPPI事務局 斉藤氏
代わって登壇したRWPPI事務局の斉藤氏より、本年2月の第8期・期間中に実施された第5回JRT東京セミナー、第5回台湾セミナーについて、それぞれ活動内容の紹介と成果報告が行わた。


パイオニア(株)谷口氏
続いて、DVDフォーラムの「WG6」チェアマンであるパイオニア(株)谷口氏より、現在DVDフォーラムで審議されているDVD Download Disc規格に関するアップデートの近況が報告された。現在フォーラムにおいては、DVD Download Discの片面1層、および片面2層メディアに関する規格がいずれもメインブックとして発行される方向で検討されている。谷口氏からはそれぞれの規格ごとに、現在検証されているトピックスとスペックの内容が説明された。

続けて事務局長の森下氏より、第9期の活動内容に含まれることとなったRWPPI活動史の製作について、その内容に関するアイデアを参加者から広く募るため、会員メンバーによって構成される編集委員会を組織することが提案された。森下氏は会員の編集委員参加を呼びかけるとともに、本年7月から編集委員会としての活動をスタートさせたいと語った。


(株)IMAGICA 西氏
全体会議の結びとして、(株)IMAGICA 映画本部デジタルメディア製作部 テクニカルオペレーショングループ課長の西正徳氏が特別講演を行い、現在同社がビジネス化を検討しているDVD Download Discをプラットフォームとした映像配信の内容を紹介した。

西氏は同社として、ユーザーにわかりやすい呼称としてDVD Download Discをベースにしたサービスを「DVD On Demand」とネーミングし、ビジネスモデルを検討していると語った。同社はいくつかのビジネスモデルの中から、特にカスタマーからの受注を得た後にDVD Download Discをメディアに商品を製造するMOD(Manufacturing On Demand)に着目。「CSSの著作権保護技術を活用したセキュアなサービスモデルであり、商品の製造コストを最小限に抑えられるメリットがある。またこれまではDVDとして商品化することが難しかったタイトルについても、オンデマンドでリスクを避けながらリリースできる可能性を持っている」とし、今後MODをベースにしたサービスを整えていく構えであるとした。西氏は「DVD On Demand」について「埋もれた名作にチャンスを提供できる、画期的なソリューション」であるとアピールし、その可能性に期待を表した。

(Phile-web編集部)

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