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「ケーブルテレビショー2008」本日より開催 − 各社から新STBが登場

公開日 2008/06/19 21:58
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日本最大規模のケーブルテレビ業界のコンペンション「ケーブルテレビ ショー2008」が6月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催されている。多彩な企業が出展する中、ここでは主な展示ブースを紹介する。

■パナソニック


ビエラリンクのデモ

携帯電話から予約録画が可能
パナソニック システムソリューションズのブースでは、STB「TZ-DCH2810」、BDレコーダーDIGA「DMR-BW900」、プラズマレビVIERA「TH-50PZ800」をHDMIケーブルで接続し、ビエラリンクのデモを実施。テレビのリモコンからボタン1つでレコーダーとSTBの操作が行える利便性を説明員がわかりやすく伝えてくれる。

STBとモバイルを連動させたサービスの紹介コーナーでは、携帯電話からHDD内蔵STBの予約録画が行えるソリューションを展示。携帯電話でGガイドにアクセスし、予約録画動作を行うと、ISPのサーバーなどを介してケーブルテレビ事業者の録画予約サーバーにデータが到達。そこからSTBに録画予約の指示が為されるというもので、今年度中のサービスインを予定している。また、NTTドコモの協力で、携帯電話からのGPS情報を元に、位置情報に応じたSTBコンテンツを配信するサービスも参考出展されている。

■パイオニア


BD-V171のデモ

NEW3000シリーズと「HVL4-G2.0」

LAN接続例
パイオニアはSTBの新製品として、デジタルSTB「NEW3000シリーズ」と「BD-V171」を展示。「BD-V171」はHMDI端子を装備するほか、シンプルなリモコンを搭載するなどアナログSTBと同程度の操作性を実現させた簡易型モデル。

「NEW3000シリーズ」は将来的にホームネットワークに対応できるようLAN接続端子を2系統装備。ファームアップでDLNAへ対応することも想定している。ブースでは、アイ・オー・データ機器のハイビジョンレコーディングHDD「HVL4-G2.0」とNEW3000を並べ、LAN経由でのコンテンツ録画の利便性をアピールしていた。

またCATV局向けに、IPTVソリューション「パイオニアNMP(ネットワークメディオアプラットフォームシステム」を参考出展。プレーヤーはH.264デコーダーを内蔵している。もともと、同社のプラズマテレビ“KURO”シリーズを店頭展示する際、高画質コンテンツを配信するために開発したシステムで、これをCATV局向けに売り込む考えだ。

■ソニー



PMW-EX3

PMW-EX30
ソニーのブースは昨年同様、放送機器を中心に展示。HDコンテンツの撮影から編集、保存に至るまでのトータルなソリューションを提案する。

入口付近には業務用ハンディタイプカムコーダーの新モデル“XDCAM EX”「PMW-EX3」が展示され、注目を集めていた。本機は今夏発売予定で価格は1,029,000円(税込)。基本的な機能は昨年発売の「PMW-EX1」を踏襲し、1/2型フルHD3CMOSセンサーを搭載している。EX1では非対応だったレンズ交換に新たに対応するようになった。

また多様なインターフェースを搭載する“XDCAM EX”レコーダー「PMW-EX30」も披露されている。こちらも今夏発売予定で価格は504,000円(税込)。HD-SAI入出力、i.LINKのほか、HDMI出力端子を装備。「ソニーの業務用レコーダーでHDMI端子を搭載したのは本機がはじめて」(同社担当者)という。

■八木アンテナ


ビジュアルグランプリ受賞モデルが展示
八木アンテナブースでは「ビジュアルグランプリ2008SUMMER」に入賞した地デジアンテナ等が展示されている。「DUCA」は無指向タイプで、電波の到来状況が複雑な室内受信で効果を発揮するアンテナ。スタイリッシュな外観で、室内のインテリアを損ねることなく設置が可能だ。

また新製品の地デジチューナー「DTC30」も展示。こちらは7月発売予定で、予想実売価格は17,000円〜19,000円程度になるという。

■マスプロ電工


新DST62シリーズ

新たにHDMI端子を装備した
コンパクトサイズで縦置き・横置きが可能なSTB「DST62シリーズ」のラインナップを紹介。昨年発売の「DST62」「DST62T」に加え、参考出品として「DST62H」「DST62TH」を展示している。こちらは新たにHDMI端子を1系統装備したSTB。「操作しやすく安価な製品を投入することで、デジタル化にスムーズに移行できるようお手伝いしていきたい」と同社担当者は語ってくれた。

■日本アンテナ


GDT50A
日本アンテナは地デジチューナーの新製品「GDT50A」を展示している。予想実売価格は18,000円〜19,000円になるという。低価格ながらコンポジット信号出力を2系統装備するほか、簡易EPGや字幕放送にも対応する。

■伊藤忠ケーブルシステム


JC-3000

JC-4100R
“HUMAX”のSTB「JC-3000」の試作機を出展。現行モデルの「JC-4100R」がHDMI端子を搭載する高機能STBであるのに対し、本機はHDMI映像端子などの映像端子を削除し簡素化を図った。コストを下げることでアナログホームサーバーからの置き換えタイプとして訴求していく。

■KDDI


CATVのインフラを利用したワンセグ放送を提案

MediaFLO
KDDIは、CATVのインフラを利用して地域限定のワンセグ放送を送信するというビジネスモデルを提案。さらに、モバイル向け映像配信サービス「MediaFLO」や「モバイルWiMAX」についても積極的にアピールしている

「MediaFLO」は、米国では既にサービスが開始されており、高画質でありながら消費電力が少ない点が魅力。

「モバイルWiMAX」は高速移動時でも通信が可能な無線LANサービス。2.5GHzという広帯域を利用し、最大40Mbpsの高速通信が可能だ。また時速200Km/hの高速移動時でも最大十数Mbpsの通信が行える。さらに世界標準規格であることも特徴だ。説明員によると、2009年2月に東京、神奈川の川崎・横浜でトライアルサービスを開始し、同年夏頃には東名阪にまで対象地域を拡大する予定だという。

■サプライヤーゾーン


東北新社ブース

TBSチャンネルもブースを構えた

釣りバカ日誌もハイビジョンに
会場のサプライヤーゾーンでは、多くのサプライヤーが2008年10月1日からHD放送を開始することを告知していた。TBSチャンネルは、水戸黄門や美空ひばりの特別番組などでHD放送を開始するほか、テレ朝チャンネルでもドラえもんやクレヨンしんちゃんなどでHD放送を開始する。

(Phile-web編集部)

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