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【Senka21】年頭メーカーアンケート − 東芝・柴田健太郎氏、増山泰正氏

公開日 2008/01/03 10:06
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主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組み
年頭メーカーアンケート 〜東芝〜


(株)東芝 テレビ事業部 国内営業部 部長 柴田健太郎氏

(株)東芝 デジタルAV事業部 国内営業部 部長 増山泰正氏

急速なハイビジョン化を背景に
お客様の価値観に応えたベネフィットを提案していく


Q1:市場を取り巻く環境が目まぐるしく変化する中で、2008年のユーザーのライフスタイルやその消費行動・価値観において、どのような変化があると考えるか。

A1:2008年は、有限な時間を、最も豊かに過ごすため、テレビの視聴環境を可能な限り良くしたいお客様が増えてくると考えている。放送・ブロードバンドと共にデジタル化・多チャンネル化・ハイビジョン化が進み、テレビは高画質・大画面のみならず、タイムシフトのためHDD内蔵やHD DVDとの接続、より良い音質での視聴のためのオーディオ機器との接続、またPCとの接続等、テレビを中心としたリンク機能により周辺機器との組み合わせによる視聴スタイルが広まると考える。

特に、コンテンツのハイビジョン化が進むことにより、その美しさがお客様を魅了し、テレビ・DVDレコーダー・音響機器等あらゆる関連機器を自在に使いこなすことで、その場に自分が居るような臨場感で視聴したいという欲求が、ライフスタイルや消費行動を変えていく原動力になると考える。また、リビングでのインテリアとしてデザイン性を重視する視点も広まると考えている。(柴田)

私どもの事業であるレコーダー市場について言えば、地上デジタル放送の本格開始、大型FPDの急速な普及を背景とした「テレビの急速なハイビジョン化」に伴い、レコーダーにおいてもハイビジョンをハードディスクに録り、それを従来のアナログ放送のようにディスクに残すというスタイルが一般化してくると考えている。それにより、いわゆる「次世代」へのシフトが急速に進行していくものと思う。(増山)

Q2:御社の2008年の中心となる商品ジャンルおよび需要喚起、市場創造へ向けての提案や取り組みは。

A2:お客様がテレビ視聴環境を最適にしたいというご要望にご満足いただくためのラインナップをご提案していく。テレビは画質が第一に評価されるので、先進の半導体技術と画作りのノウハウを結集した、独自の映像処理回路「メタブレイン」を自社開発し、全てのモデルに搭載している。そして、お客様のテレビ視聴スタイル・価値観に合わせた、4つのシリーズを発売している。

(1)「パワー・メタブレイン」によるレグザ最高峰画質とネットワーク機能を備えたZ3500シリーズ。外付けハードディスクを繋ぐだけで簡単に録画できるテレビに早変わりする。(2)ハードディスク内蔵で手軽にタイムシフトできるH3000シリーズ。(3)高画質でデザインに工夫を凝らしたライフコンシャスレグザ・RF350シリーズ。(4)シンプルで高画質なC3500シリーズ。これらのシリーズの特徴をリンク機能と共にお客様へのテレビ視聴スタイルへのベネフィット提案をして参りたい。(柴田)

(1)HD DVD、(2)デジタルチューナー内蔵既存DVDレコーダー、(3)ポータブルDVD、の「3本の柱」に注力していく。これらはいずれも高伸長を続けているジャンルであり、当社はそれぞれにラインナップを用意し、「簡単」をキーワードに、お客様のニーズに応えていく。

たとえば、HD DVD搭載のレコーダーに関しては、安価な既存のDVDにもハイビジョンを記録できるHD Recに対応することでHD DVDとDVDの垣根を取り払い、従来の「HDなら次世代」「SDならDVD」という区分けを無くしてシンプルな使い勝手を実現する。また、デジタルチューナー内蔵のレコーダーについては好評のシンプルリモコンをはじめとした簡単機能を店頭で訴求していく。さらに、ポータブルDVDについては12型のIPS液晶を搭載した「DVD搭載液晶テレビ」を発売し、簡単に地上デジタル放送やDVDを楽しんでいただける商品を展開していく。(増山)

(Senka21編集部)

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