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今日は「音の日」 - CD発売25周年を記念し“CDの父”中島平太郎氏が記念講演

公開日 2007/12/06 18:18
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(社)日本オーディオ協会は本日、「音の日」行事を東京都内で開催した。

「音の日」は、1877年12月6日にトーマスエジソンがフォノグラフを発明したことにちなみ、1994年に日本オーディオ協会が日本レコード協会、日本音楽スタジオ協会などと協調して制定した。

毎年「音の日」には「音の匠」顕彰式をはじめ、様々なイベントが行われている。CD発売25年目となる今年は、恒例行事に加え、特別イベントとして「CD25周年記念シンポジュウム」が開催された。シンポジウムでは、サウンドクリエイターの行方洋一氏らをモデレーターに迎えてパネルディスカッションが行われたほか、CDs21ソリューションズ会長の中島平太郎氏が「CD25周年を迎えて」という題目で記念講演を行った。

日本オーディオ協会 鹿井信雄会長

日本レコード協会 石坂敬一会長

中島氏の講演に先立ち、今回のシンポジウムの主催者である(社)日本オーディオ協会会長の鹿井信雄氏、(社)日本レコード協会会長の石坂敬一氏が登壇し、それぞれ挨拶を行った。石坂氏は音楽・レコード産業界の発展の経緯を紹介した上で、「CDと音楽配信のこの2つのコンビネーションでマーケットを拡大することがこれからの日本のレコード会社の使命である」と語った。

中島氏は(社)日本オーディオ協会の元会長で「音の日」の創設者でもある。ソニー(株)勤務時代にはCDの立ち上げに参加し、“CDの父”と呼ばれている。


中島平太郎氏

世界規模でのCDの売上は2000年前後をピークに下がっているが、ロシア、中国、トルコなどでは上昇しているという
登壇した中島氏はまずCDの歴史や特徴などを大まかに説明した。ブロードバンド、ネットワーク時代において、光ディスクは高密度化と魅力あるソフトウェア作りを目指すことが重要であると語った。

また音を楽しむためには、デジタル化とゆらぎによる「よい音」、バランスのとれた「よい響き」、不快な音や振動のない音場の「静けさ」が必要であるとし、音を楽しむことを考慮に入れたうえで光ディスクの発展を考えていくことが大切であると語った。

中島氏は「光ディスクで25年やってきたのだからそれで終わらせるのではなく、『光の次は光だ』をキャッチフレーズにして次の25周年も光ディスクでオーディオを楽めるような環境を作っていきたい」と語り、講演を締めくくった。

(Phile-web編集部)

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