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ViXS、AVCREC/HD Recに対応するH.264トランスコーダー“XCodeIII”を開発

2007/11/13
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加ViXS System社は、MPEG4 AVC/H.264(以下H.264)ベースのトランスコーダー“XCode III”を開発したと発表。本日、記者発表会を開催した。

前身の“XCode II”は、HDD搭載の日立製テレビ“Wooo”などに搭載されているビデオプロセッサーで、HD映像からHD映像へのビットレート変換や、HD映像からSD映像へのダウンスケール、MPEG2からMPEG4などへのトランスコードなどを1チップで行うことが可能だ。


XCode III「XC3111」

「XC3111」「XC3290」の機能比較
今回発表された“XCode III”「XC3290」「XC3111」は、新たにH.264に対応。HD画質の映像において、MPEG2からH.264へのトランスコードと、H.264からMPEG2へのトランスコードを同時に処理することなどが可能となっている。ターゲットは、録画機能付きテレビや各種レコーダーのほか、PC用テレビチューナー、ネットワークプレーヤー、リモートテレビなど。上位のXC3290は400MHzのCPUを内蔵したSOC、XC3111はCPU非搭載でトランスコードに特化したICとなる。

なおXCode IIIは、DVDにハイビジョン録画が可能な「AVCREC」や「HD Rec」などの機能にも使用することができるという。


XCode IIIで可能となるトランスコード/エンコード/デコード

トランスコード速度の例

MPEG2→H.264(HD画質)の変換のデモも行われた。30フレームを約0.9秒でトランスコードしている
前述の同時トランスコード機能は、“追っかけ再生”などで効果を発揮する機能。H.264で録画しながら、同じ番組をMPEG2にトランスコードしTSで出力することなどが可能となる。またXCode IIIは、入力された1本のストリームから2つの異なるストリームを生成することが可能で、テレビ視聴用とポータブル視聴用の2つのフォーマットで同時にテレビ録画を行うといったことが可能となる。なお、ハイビジョン映像の2本同時録画には非対応。

XCode IIIは、セキュリティ機能も強化。世界各国のコンディショナルアクセスに1チップで対応しており、日本のARIB/B-CASにも準拠している。また、複数の著作権保護技術にも対応しており、MSDRMやMarlin、Safia、Helix DRMをサポートしている。

すでに数多くのメーカーがXCodeを採用している

XCodeを採用している機器の一例



Sally Daub氏

東正次氏
発表会には、加ViXS System社CEOのSally Daub(サリー・ダブ)氏ならびにViXS System Japan(株)代表取締役社長の東正次氏が出席し、新製品の紹介やデモを行った。

Daub氏は、「ターゲット市場はレコーダー、PC、セットトップボックス、デジタルテレビ。加えて、“ロケーションフリー”などのリモートテレビ、ポータブル機器再生用トランスコードなどへの展開を進めている」と語り、「今後はリファレンスデザインの充実を図り、特にPCやレコーダーに注力していく」と説明した。

なお、新製品は既にサンプル出荷を開始しており、年明けより量産品の出荷を開始するという。

XCodeIIを採用した日立のiVDR-Sレコーダー「IV-R1000」

ソニーの“VAIO typeL”もXCodeを採用する

BUFFALOの各種チューナー製品もXCodeを採用している

【問い合わせ先】
ViXS Systems Japan(株)
TEL/045-317-3051

(Phile-web編集部)

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