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QUADRASPIRE社長が明かすラック新モデルのこだわりと今後の新展開

2007/06/20
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オーディオラックメーカー英QUADRASPIRE社の社長 Eduard Spruit氏が、本日音元出版を訪問し、最新モデルの詳細や今後の展開について語った。


スリット採用の新ラック「Q4D-Vent」

同ブランドのオーディオラックの新モデル「Q4D-Vent」は、国内ではフューレンコーディネートを通じて4月より販売開始されている(関連記事)。スリットの入った棚板が特徴のスタイリッシュな組み立てタイプのラックだ。

この棚板にのって強度を確かめたこともあるというEduard Spruit社長

Q4D-Vent

形状にこだわったポールとデカップラー

同社のラックは、平行線をなくした棚板の形状が特徴の一つ。この形状により定在波を低減し、音質の向上を図っている。新モデルQ4D-Ventでは、ポール部分にも同様の形状を採用し、より高い効果を狙っているという。なおポールには、アルミ削り出し素材を使用している。

従来モデルにも採用した「デカップラー」も採用している。デカップラーは、ポールとポールの間に入れることで、棚板とポールの間をわずかに開けることができ、他の棚板への振動の伝達を防ぐことができる。なおこのデカップラーもアルミ削り出しを使用しているという。

また棚板の11本のスリットにもこだわりがあるという。スリットの役割は、放熱、振動対策。11本という数やその形状は、同氏が様々なパターンを試した結果、音質的に一番効果のあったものなのだという。また、スリットはそれぞれ長さを変えることで、レゾナンスと低在波の影響を最低限に抑えているという。


QUADRASPIRE 次なる展開は?

まず同氏は、Q4D-Ventの大型モデルの計画を明かしてくれた。同モデルは今のところニーズの高い米国で展開予定だという。写真の通りQ4D-Ventを一回り大きくした、600×750mmというサイズだが、こちらはまだ試作段階とのことで、最終仕様はこれから決めていくとのことだ。


試作の大型モデルの棚板

AV-CUBE は両開きの扉にスリットが入る

HIFI-CUBE(右)と連結して一体感のあるデザインを実現
さらに新たな展開として同社が計画中なのが、「AV-CUBE」「HIFI-CUBE」という新製品。4月に発売した箱型ラック「CD-CUBE」「LP-CUBE」(関連記事)のテイストを引き継いだ大型ラックで、その名の通りAV機器やオーディオ機器を収納するためのラックだ。両製品ともに、カーブをあしらったデザインを採用しており、両製品を横に連結するとひとつながりのラックのようになる。こちらもまだ試作段階とのことで、「なんとか年内までに製品化したい」と語ってくれた。

また同社は現在、英国でスピーカースタンドの販売も始めている。国内での展開について聞くと、「いろいろなアイデアを考えているところ。次に来るときには良いニュースを持って来られればと思っている」と語り、前向きに検討中であることを明らかにした。


(Phile-web編集部)

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