第15回「EARTH VISION 地球環境映像祭」入賞作品が決定

2007年03月15日
3月9日〜11日に東京・四谷区民ホールで開催された第15回「EARTH VISION 地球環境映像祭」の入賞作が決定した。

本映像祭は、1992年より、映像を通して地球環境について考えることを目的に、日本を含むアジア、オセアニア・ポリネシアから作品を公募。文化庁・環境庁他の環境関係団体や各企業から支援と後援を受けて開催している。

本年は19の国と地域から寄せられた131本の作品の中から、以下の各賞が決定した。

【環境映像部門】
●アース・ビジョン大賞●
「断罪の核心ー元裁判長が語る水俣病事件」(2005-6年/日本/48分/監督:本田浩茂/テレビ熊本制作)


『水俣病』の行政責任を初めて認めた1987年熊本地裁判決。
「政治は人が幸福に生きるためにあるものだ」という信念を貫いた相良裁判長の姿を、本人や周囲の証言をまじえて描いた。
本作品は2007年第15回FNSドキュメンタリー大賞優秀賞も受賞。


審査員の前澤哲爾氏は「審査員全員一致で即座に大賞が決まった。様々な問題は必ずおこるものであるが、起こってしまったことにどう対処するかが、決定的だ。この作品は水俣病に正面から向き合い、画期的な判決を出した裁判長の姿を描いている。本人が実際に証言しており、感銘を受ける。当時の状況もよくわかるようにまとめてあり、現在も解決されていない水俣病について、我々が考えるために、非常に良い作品となっている。今、この作品が作られたことに感謝する」などと述べた。

その他の受賞作品は以下のとおり。

●審査委員特別賞●
「危険なオレンジ」 (タイ/監督:ティーナー・アムリト・ギル/28分)


タイ北部の果樹園で、 安全な野菜を作ろうと農民たちが立ち上がる


●最優秀賞●
「ビッグ・ブルー」(オーストラリア/監督:ジェニファー・クレバーズ/50分)


地球上最大の生物シロナガスクジラの生態を初めてとらえた



【子どものための環境映像部門】
●子どもアース・ビジョン大賞●
「地球は虫の惑星だ?ー昆虫写真家・海野和男の映像世界」(日本/監督:春原 晴久/企画・製作:(株)長野放送 47分)


手製のカメラを駆使して、昆虫を追いかけ、世界各地を駆けめぐる


アース・ビジョン組織委員会では、15周年を記念して、過去の入賞作品の中から9本を「EARTH VISION THE BEST」としてDVDに収録。全国の小中学校や環境教育センターに寄贈していくという。

受賞作品とその他の入賞作品詳細及びEARTH VISION 地球環境映像祭の詳細はEARTH VISION ウェブサイトにて閲覧できる。


(取材・文:山之内優子)