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Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − ハーマンインターナショナル編

公開日 2007/01/05 18:37
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好調DD66000。試聴会実施などの正攻法で需要喚起を促していく


ハーマンインターナショナル(株)営業・マーケティング本部 本部長 大久保 仁氏


−市場を取り巻く環境が日々、激しく変化していく中で、迎えた2007年は、ユーザーのライフスタイルやその消費行動、価値観において、どのような変化があると考えるか。

アウトドアの指向とは対極にある「家で過ごす時間を大切にする」ライフスタイルが、これから進行してくると思われる。薄型大画面テレビの爆発的な普及や地上デジタル放送受信地域拡大による放送コンテンツの充実、またいよいよ本格化してきたホームシアターの普及、さらにピュアオーディオへの回帰現象などがその一端を示している。また2007年問題でこだわりをもつ団塊世代が帰ってくるということもあり、そういった現象に拍車をかけることになると考えられる。しかし、ユーザーの商品選択眼は非常に鋭くなってきており、価格ではなく、その商品が所有欲を満たす付加価値を備えているか、本物志向であるかどうかなどが選択の重要な鍵になってきている。使い捨てに近い消費ではなく、質的に優れた物を求めるユーザーの傾向はますます強くなってくると見ている。

−2007年の御社の事業展開の中心となる商品ジャンル、そこでの需要喚起、市場創造へ向けての取り組みについて、どのような提案・展開を行っていくか。

昨年秋に60周年を迎えたJBLは、記念モデルのProject Everest DD66000を発売した。究極のハイエンド商品として、JBLが渾身の力を結集した作品で、ペア600万円を超える高額品にもかかわらず、想像をはるかに超えた滑り出しをしている。その強烈な吸引力がユーザーの心を揺さぶっているようで、j本物kがいかに強いかの証明でもある。本年もJBLやマークレビンソンなどから新製品が出る予定であり、それらを含めてピュアオーディオ市場の活性化に結びつけたいと考えている。

私どもは、ユーザーに「より質の高い音で音楽の感動を味わっていただく」ことを目的とした一種の文化的活動を担っていると考えている。需要喚起策について、魔法が存在するわけではないので、体験の場である試聴会の実施など、正攻法で取り組んで参りたいと思う。

デジタルミュージックプレーヤー関連商品は、非常に高い伸長をしている。この分野の新製品も相当数計画されており、期待していただきたいと思う。

(Senka21編集部)

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