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秋葉原電気街振興会の新年交歓会が開催 ― エレクトロニクスの発信地・アキバの年初の展望を語る

公開日 2007/01/05 17:44
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本日、秋葉原電気街振興会の新年交歓会が都内で開催された。


秋葉原電気街振興会 小野一志氏
冒頭に挨拶した同会会長の小野一志氏は、2007年の三が日の売上について「薄型テレビ、デジタルカメラ、携帯電話がよく売れた。買い控え感のあったPCもまずまずの売上を上げている」と報告。当初危ぶまれていた天候の崩れもなく、各店が好売上を記録できたと発表した。

また、本年の展望について、「昨年はトリノオリンピック、ワールドカップなど大きなイベントがあったが、今年は特にない。また、大型家電量販店がターミナル駅前に登場し、競争はますます激化するだろう。このような状況で大事になるのは『今だけ・ここだけ・あなただけ』という特別感。メーカーの方々には、秋葉原でしか買えないものを作って下さるようお願いしたい」と語った。

今後は、秋葉原駅前の再開発により誘致した各大学や研究機関と提携し、最先端技術を採用した製品を店頭で試験販売する「アキバ先端技術テーマーパーク構想」も練っているという。

最後に小野氏は、「価格競争によって、モノを売っても殆ど儲けが残らないのが現状。利益の取れない競争が少しでも是正されるよう願っている」と期待を述べた。


ソニー(株)中鉢良治氏
続いて、メーカーを代表して、ソニー(株)社長兼エレクトロニクスCEOの中鉢良治氏が挨拶した。

同氏は今年のキーワードを「デジタル」と提言。地デジ視聴可能地域が全国の84%になったこと、ネット対応の白物家電が増加したことを挙げ、「デジタル化の波はこれからますます大きくなり、HDコンテンツを家庭で記録・再生・アーカイブするのは一般化するだろう。また、次世代光ディスクの本格的な競争も始まるだろう」と予想した。

また、同氏は「エレクトロニクスは日本の国技と言ってもいいのではないか。周知の通り、日本のエレクトロニクスの発信地は秋葉原だ。その秋葉原の原動力となっているものこそ、直接消費者と交流している小売店だと考えている。今年2007年は丁亥の年。今後の礎を築くという意味のある年だ。昨年のように大きなイベントはないが、実直に働き、今後の基盤を作りたい。秋葉原のますますの発展を祈念する」と締めくくった。

その後メーカー、小売店の代表総勢20名以上の槌によって鏡開きが行われた。

鏡開きの様子




鏡開きの後、日立コンシューマー・マーケティング(株) 取締役社長の渡辺修徳氏が「“こだわり”や“プレミアム”といった言葉をよく耳にするようになり、消費スタイルが変わってきたように思う。これからは良いもの、高いものの需要が増えるだろう。値打ちのあるものをいかにタイムリーにリリースし、消費者に訴求していくかが鍵となる」と語った。

日立コンシューマー・マーケティング(株)渡辺修徳氏


(Phile-web編集部)

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