Senka21「2007業界展望」メーカーアンケート − ケンウッド編

2007年01月02日
団塊とジュニアをターゲットに、ピュアオーディオ市場へ再参入。DAPも商品・用途拡充を図る


(株)ケンウッド ホームエレクトロニクス事業部 国内営業統括 大山洋一氏


−市場を取り巻く環境が日々、激しく変化していく中で、迎えた2007年は、ユーザーのライフスタイルやその消費行動、価値観において、どのような変化があると考えるか

現在のホームエレクトロニクス市場では2つの大きな変化が見られる。一つはHDDやフラッシュメモリーといった新しいデジタルメディアの普及、もう一つは高級Hi-Fiオーディオの復活、である。

新しいデジタルメディアは「音楽を楽しむ」という文化の底辺を広げる働きをした。大量の音楽コンテンツを記録することができ、ユーザーは好きな音楽を持ち運び、いつでもどこでも好きな音楽を楽しめるようになった。さらに、それを車載用、家庭用の機器と接続することで、生活のあらゆるシーンで音楽コンテンツを共有することができ、好きな時に好きな場所で好きな音楽を自由に楽しむという文化が広がりつつある。

新しいデジタルメディアが音楽の底辺を広げる一方で、好きな音楽をより良い音で聴きたいという潜在的なニーズが顕在化してきている。かつて高尚な趣味としてオーディオに凝った団塊の世代がその中心だが、団塊世代の生活にゆとりが生まれ、高級オーディオの需要増加に結びついている。

−2007年の御社の事業展開の中心となる商品ジャンル、そこでの需要喚起、市場創造へ向けての取り組みについて、どのような提案・展開を行っていくか

ポータブルオーディオ分野では、『原音再生』をコンセプトとしたデジタルオーディオ「Media Keg」を発売し、高価格帯であるにもかかわらず、独自特許技術などによる高音質設計が「音にこだわる」ユーザーから高い評価を得て、好調に推移している。HDD、フラッシュメモリーともにラインナップの拡充をはかっている。

ピュアオーディオ分野では、団塊・団塊ジュニア世代といったオーディオに精通したユーザー層をターゲットに、Kseriesのハイエンドモデルとして「Kseries Esule」をラインナップし、高級オーディオ市場に再参入する。

また、ポータブルHDD/フラッシュメモリーオーディオを、単なる携帯用オーディオとしてではなく、家庭用、車載用オーディオのメディアとしてとらえ、それぞれとの結合による新しいシームレスな「音のエンターテインメント・ワールド」を提案していく。

(Senka21編集部)