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ロシア・東欧アニメの歴史的展望と水準を示す − 第7回ラピュタ・アニメーションフェスティバル開催中

公開日 2006/11/17 17:44
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エアザッツ(代用品)「ザグレブフィルムレトロスペクティヴA」より

「カール・アンド・マリリン」「プリート・パルン傑作選B」より
世界からアニメの傑作を集めたフェスティバルが東京阿佐ヶ谷のラピュタ・阿佐ヶ谷で12月9日(土)まで開催されている。

業界関係者からも常に注目されている本フェスティバル。今回は、日本のアニメにも多大な影響を与えたロシア、東欧の古典的作品や、現代アートアニメの一流作家の作品を上映。特にめったに見ることができないクロアティア・ザグレブやエストニアの作品上映は貴重だ。

ロシアからは手塚治虫の「火の鳥」に大きな影響を与えたロシアアニメ「イワンの仔馬」(1947年・ソ連)、宮崎駿、高畑勲氏や日本の商業アニメーションを担う人々を啓発した「雪の女王」(1957年・ソ連)他、最高峰といわれるユーリ・ノルシュテイン作品など、古典と現代ロシアアニメの傑作群。

世界で2番目に古いアニメフェスティバルの開催されている東欧のクロアチアからは、1950年代から70年代のザグレブフィルムが生み出したモダンで洗練されたアニメ作品が上映される。

ロシアのノルシュテイン以外に、チェコ、エストニア、スイスを代表するアートアニメ作家作品と、日本の人形アニメの巨匠、川本喜八郎が折口信夫の原作をアニメ化した新作「死者の書」(2005年)や、コマーシャル業界を中心に人形アニメを用いて得難い仕事を続ける真賀里文子作品の上映も行われ、アートアニメの真髄に迫る企画となっている。

プログラム等の詳細については以下を参照。
第7回ラピュタアニメーションフェスティバル2006
http://www.laputa-jp.com/laf/

入場料金は当日1回1200円 水曜日1000円 (シニア券、回数券あり)
会場は阿佐ヶ谷駅下車5分のラピュタ阿佐ヶ谷。
http://www.laputa-jp.com/laputa/main/index.htm

(文・山之内優子)

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