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環境とエネルギー問題を考えるドキュメンタリー映画上映中

2006/10/24
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「六ヶ所村ラプソディー」より核燃料リサイクル施設のある青森県六ヶ所村の風景
核問題が世界の焦点となっている今、日本の核政策の先端に立たされて暮らす人々を取材し、原子力と人間の暮らしについて考える映画「六ヶ所村ラプソディー」が、東京中野の映画館、ポレポレ東中野で上映されている。(11月3日まで連日11時上映)

青森県六ヶ所村では、日本各地の原発から出る放射性廃棄物を処理する為の再処理工場が2007年には本格的稼働する予定だ。映画は2005年に事故をおこしたイギリスの再処理工場の取材を含め、低線量放射線が大気中に放出される核施設の問題を追求している。

監督は「エンデの遺言−根源からお金を問う」(1999年)でギャラクシー賞、「がんを生き抜く―希望を支える医療の記録」(2001年)でATP優秀ドキュメンタリー賞、映画「ヒバクシャ 世界の終わりに」で アースビジョン大賞、第1回文化庁文化記録映画優秀賞などの受賞歴を持ち、評価の高いドキュメンタリー作家で東京工科大学助教授の鎌仲ひとみ。

「エネルギーが今ほど問われている時代はないというのに、果たして私たちは十分に議論を尽くしているでしょうか?情報は確かに公開されているでしょうか?六ヶ所村が抱える問題は六ヶ所村だけのローカルな問題ではありません。」という監督。

北朝鮮の核問題については連日とりあげられているが、自国の核政策についての報道は少ない。この映画は核政策とこれからの日本の暮らしを考える貴重な映画だ。東京上映のほか、全国で巡回上映中。東京では監督とゲストのトークショーも予定されている。上映と映画についての詳細は以下まで。
http://www.rokkasho-rhapsody.com/

ポレポレ東中野では11月3日(金)まで連日11時上映
・当日:一般1,500円/大学・専門学校生1,200円/中学・高校生・シニア1,000円
http://www.mmjp.or.jp/pole2/

(文・山之内優子)

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