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CDs21、光ディスク寿命評価のための「メディア認証センター」の設立を決定

公開日 2006/10/13 12:23
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CDs21ソリューションズは、10月6日東京都内で米OSTAと合同開催したODATのWGミーティングにて、光ディスクの寿命評価のための「メディア認証センター」の設立を決定し、具体的な運用方法などの提案を行ったことを明らかにした。

CDs21ソリューションズ(以下 CDs21)は、CD、DVDをはじめとする光ディスクの普及推進について日本国内で活動を行う任意団体だ。各種のCD規格に準拠したハードウェア、ディスクメディア、ソフトウェア製品、コンテンツ製作を含む応用製品群の互換性向上への取り組を行うほか、関連サービスなどの普及促進を図り、関連業界並びにユーザーに貢献することを目的に活動を続けている。

米国カリフォルニアに本拠を置くOSTA(Optical Storage Technology Association)は、コンピュータのデータおよび画像のストレージに利用される書き込み可能な光ストレージの推進を目的とする国際的な団体である。

CDやDVDをはじめとする光ディスクは、各種のデータ保存に最適なメディアとして全世界的に普及が急拡大している。一方で光ディスクにおいては、メディアの品質と寿命について一定の基準を満たさない製品が現在市場に数多く出回っており、また寿命に関する具体的な基準や正しい情報が不足していることがひとつの課題とされてきた。

CDs21は本課題に着目し、世界的な光ディスクの寿命に関する基準を設定すべく2005年からOSTAと合同で基準作りのミーティングとなる「ODAT/WG meeting」を重ねてきた。その結果、光ディスクの寿命推定試験法を合意してEcma(Ecma International - International Association for Standardization of Information and Communication Technology and Consumer Electronics)規格として提案した内容が年内に議決される見通しとなった。さらに来年度にはISO(International Organization for Standardization)規格としても、審議・認定が見込まれている。

今回のミーティングでは、光ディスクの寿命識別試験の協議に併せて、新しく設立が予定されている「メディア認証センター」にどのような機能を持たせ、どのくらいの規模のものをつくるのかについて等、センターの具体的な形態をOSTA側に提案し、運用についての継続検討が合意された。センターの設立については、来年度のISO規格認定をターゲットに、2007年度中が目標とされている。

CDs21では、2001年から光ディスクの寿命に関する検証や研究を継続的に行っており、大阪産業大学等と連携を図り基準づくりを進めてきた。その成果を踏まえ、今後も光ディスクをユーザにとって利便性の高いメディアとするため、光ディスクの寿命基準策定に関して貢献していく考えであるという。

【問い合わせ先】
CDs21ソリューションズ事務局
TEL/03-5448-1550

(Phile-web編集部)

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