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NECエレクトロニクス、DVD±Rの18倍速記録・再生を実現するLSIを開発

2006/05/31
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MC-10041
NECエレクトロニクス(株)は、記録型DVDドライブ向けのシステムLSI「SCOMBO」シリーズに、DVD±Rへの18倍速記録・再生を実現する新製品「MC-10041」を開発し、サンプル出荷を6月1日から開始する。

本製品のサンプル出荷価格は2,000円。サンプル出荷開始と同時に量産が可能な体制が現在同社で構築されており、今年度の上期中には月産300万個規模での生産体制実現が計画されている。

今回の製品は、光ピックアップの位置制御などのアナログ処理機能、エラー訂正を始めとするデータ処理機能など、記録型DVDドライブを駆動するためのLSIに必要な機能一式を1パッケージに搭載し、記録ドライブを低コストで生産できるという特長を備えている。また、省スペースなシリアル型フラッシュメモリーへの対応機能を搭載し、さらに抵抗やコンデンサーなど従来は外付けであった部品約30点を内蔵させている。データ処理部の信号処理回路が高速化され、処理能力も向上したことにより、DVD±Rへの18倍速記録・再生の実現、さらにはDVD-RAMへ16倍速で安定して記録できる機能を搭載している。

本製品を用いることで同社は、セットメーカーには現行の機種と比べてLSI周辺部の部品点数を減らし、基板面積を削減できるというメリットがあるとしている。このシステムLSIはパイオニア(株)、およびソニーNECオプティアーク(株)が今後開発する記録型DVDドライブに採用が予定されている。

(Phile-web編集部)

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