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ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編その1ブランド紹介)

公開日 2006/03/23 15:41
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ケーブルブランド探訪記は今回から、スウェーデン発、新世代のハイエンドケーブルブランドである「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)のラインアップを紹介していく。


同ブランドはスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカーである。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。コスキ氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。

さて、第1回目は同ブランドが追求する構造と素材に関する詳細は下記によるものであるが、チューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドが大きな特徴といえよう。また、このヨルマ・デザインのケーブルは上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがラインアップされている。特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果があるという

次回からは具体的な製品に関して紹介していくことにするので、ぜひともお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。

●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。

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