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エプソンと米Novalux、リアプロ用レーザー光源を共同開発 − 水銀ランプを凌駕する高画質化が可能に

公開日 2006/03/13 18:07
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セイコーエプソン(株)と米Novalux社は、プロジェクションテレビ用のレーザー光源モジュールの共同開発に合意し、開発契約を締結したと発表した。両社はこの共同開発により、現在使用されている超高圧水銀ランプに代わる次世代の光源として、高画質化、高性能化、低コスト化の実現を目指す。

今回の共同開発では、セイコーエプソンの有するプロジェクションテレビ技術及び精密加工技術と、Novalux社の有するNECSEL技術(面発光型レーザーアレイ技術)の融合により、最適化された光源モジュールの開発を行い、従来比3倍の高出力化を目指すという。

レーザー光は高い指向性を持つことから光利用効率が向上し、明るく高コントラストな映像が可能となる。従来の超高圧水銀ランプに比較して広い色再現領域を有するため、鮮やかな色彩表現が行える。

またレーザー光は長寿命のためランプ交換が不要となるほか、光源の安定までが短時間で済むため、瞬時の点灯や切断が行えるのも利点となる。

今回の光源は赤青緑の三原色が独立しているため、色分離のためのフィルターが不要になる。また、このレーザー光源モジュールは、直線偏光を出射するので、偏光変換素子が不要となり、光学機構の簡易化が可能になり、コスト削減にもつながる。

なお、レーザー光源のプロジェクションテレビは、2月15日に三菱電機がDLPプロジェクションテレビの試作機を開発したと発表。プロジェクションテレビの光源に、3原色半導体レーザー光源を採用し、同社独自のカラーマネジメント技術を組み合わせることにより、xvYCCで表現可能な広い色空間を再現する、としている。

(Phile-web編集部)

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