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<会田肇のCES 2006 レポート>サンヨー『Xacti』にHD対応モデルが登場

2006/01/08
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見た目の印象は、カメラとしての質感がかなり高まったという感じを受ける。フラッシュの内蔵化も高級感を感じさせる
かねてからその登場が待たれていたサンヨー『Xacti』のHDバージョンがついにCES会場でお披露目された。Xactiの基本デザインはそのまま踏襲されているが、さすがに最新のC6あたりと比較すればボディの厚みが感じられる。

しかし、これで携帯性が失われているかといえばそんなことはなく、むしろ個人的にはこのぐらいの厚みがあった方がカメラとして扱いやすいと感じたほどだ。そのスペックをカメラブロックから見ていこう。

搭載した撮像素子は2.5型5.36Mピクセル(有効5.08Mピクセル)CCDで、これに光学10倍のズームレンズを組み合わせる。画角は38〜380mm(35mm換算)となり、ビデオカメラとして考えればかなり画角は広いが、デジカメとして考えればやや狭い。その意味では微妙な設定ではある。モニターは2.2型のOLEを採用したが、アスペクト比は4:3のまま。HD映像記録時は上下が切れて表示される。

記録メディアは従来のXacti同様SDメモリーカードを使う。もちろん2GBまでの対応を果たしている。そのHD動画は、1280×720ピクセルの「720P」で撮影できる。これが本機の最大のポイントだ。その記録フォーマットはMPEG-4によるもので、音声はAACによる2ch記録。HDでのビットレートは9Mbpsと6Mbpsの2モードから選べ、この時の記録時間はそれぞれ28分/42分程度となる。HDとSDの切り替えも行え、それはモニターを開いた時に見えるスイッチで行う。

基本的な操作系は従来のXactiをそのまま踏襲。モニターの表示はSDモード時のもの

HD/SDモードの切り替えスイッチ。モニターを開くと本体側に見えるのですぐにわかる

会場でデモされていたHD映像は、編集後のものということでノイズがやや目立つ感じだったが、スタッフの説明によると撮影した映像はもっとクリアに再生できるのだという。日本でのテストを行える日が今から本当に待ち遠しい。価格はアメリカで約800ドル前後。発売は3月からを予定している。

(会田肇)

[ces2006]

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