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<CES 2006 レポート>「DivX ULTRA」で躍進する2006年のDivX

公開日 2006/01/07 13:58
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DivXは、サウスホールの奥にミーティング&ルームを設け、最新情報を関係者にアピールする。

同社は“DivX HAS LANDED”というスローガンを掲げている。これは、様々な映像規格が登場しそれぞれがまだ発展途上であるのに対し、DivXはもうすでに高品質なコンテンツ、作成ツール、再生機器などが出そろっているという事を指している。同社によれば、DivXの利用者は約2億人、DivXファイルが再生可能なプレーヤーは対応DVDプレーヤーなどの普及により約5000万台となっているという。今回、同社のDirectorであるTom Huntingoton氏にお話を伺った。

DivXは、2000年に登場しDVDレベルの画質をそのままに容量を7〜10分の1に圧縮することに成功。2003年にはそれまでPCだけだった認証をAV機器にも与え始めた。


DivX ULTRAで作成した動画メニュー

各社のプレーヤー/レコーダーがDivX再生に対応
そして2006年に同社が提供するのが「DivX ULTRA」だ。ビデオメニューや字幕、複数オーディオをサポートしており、DVDと同等のコンテンツをCD-Rに記録し楽しむことが可能となる。DivX ULTRAを記録したCD-Rの再生に対応したハードウェアプレーヤーは今のところ発売されていないが、1月末にはPhilipsから発売される予定だという。また、Pioneerが対応のカーAV製品を発売する予定もあるという。

同社の現在の動向についても聞くことができた。同社サイトでは映画などのDivXファイルの有料ダウンロードサービスを行っており、北米では多くの利用者を獲得しているという。また、PC上でDivXファイルの再生を可能にする「コーデック」のダウンロード数は2005年だけで900万近くあったという。

さらに最近ではデジカメの動画撮影機能の記録フォーマットとしてもDivXが採用され始めている。現在発売中の製品はPENTAX製のデジカメ。今年の第1〜2四半期にはもう2、3社から同様の製品が発売される予定だ。これらの動画はSDカードなどのメモリーカードに記録されるため、カードスロットを搭載したDivX対応のプレーヤーを使用することで、CD-Rなどに焼くことなくそのままTV画面に映し出せるのが魅力だという。


ブースにはDivX作成ソフトや再生対応プレーヤーがすらりと並ぶ
現在、DivXファイルの再生対応プレーヤーを発売している日本のAV機器メーカーはパイオニア、ヤマハ、ビクター、東芝など。同社は今後もDivXの優位性をアピールし、PCだけにとどまらない展開を行っていくという。

(Phile-web編集部 伊藤)

[ces2006]

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