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NTT主導で開発したロスレスオーディオ技術が「MPEG-4 ALS」として承認

公開日 2005/12/28 16:31
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競合技術との圧縮性能比較
日本電信電話(NTT)は、同社主導で開発したロスレスオーディオ技術が、MPEGの国際標準規格として承認されたと発表した。

本技術の規格名称は「MPEG-4 ALS」。ALSはAudio Losslessの略称だ。ファイルを符号化(圧縮)した後、元のままに複合化(解凍)することが可能なので、高品位なオーディオ再生が可能になる。このようなロスレス圧縮技術はほかにもあるが、本技術の圧縮率は世界一のレベルで、なおかつ符号化や複合化に要する手間も少なくて済むという。通常のPCのソフトで符号化する場合、オーディオ信号の再生時間の実時間以上の速度で、復号では実時間の10倍以上の速度で、それぞれ実行することが可能。

圧縮率は入力波形の性質にも依存するが、もとのファイル容量の15〜70%程度になるという。

192kHz/32ビットまでのオーディオ信号に対応。チャンネル数は65536まで対応する。

この規格には、NTT研究所で30年以上前に発明されたPARCOR係数をはじめ、NTTが提案した多くの要素技術が盛り込まれ、またNTTと東京大学大学院情報理工学研究科の嵯峨山茂樹教授の研究室との連携講座での共同研究成果も含まれている。

【問い合わせ先】
NTT先端技術総合研究所
企画部 情報戦略担当
Tel/046-240-5152

(Phile-web編集部)

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