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<FPD International 液晶編(2)> いよいよLEDバックライトの標準搭載が近づく

2005/10/19
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引き続き、パシフィコ横浜で開かれているフラットパネルディスプレイの総合展示会「FPD International 2005」から、液晶ディスプレイ関連の話題をご紹介していこう。

■AUO

台湾AUO社のテレビ用パネルラインナップ

台湾のAUO社は、46型のLEDバックライト搭載モデルをメインに展示。コントラスト比は10,000対1。LEDやCCFLライトに関する展示も目立った。フルHDパネルは37型と46型を展示。また、動画応答速度に関しても技術開発を行っているようで、G to Gで4msを達成したパネルも紹介している。

■東芝松下ディスプレイテクノロジー

32インチのOCB液晶パネルを出展

同社が推し進めるp-Si TFT LCDを積極的にアピール。回路をガラスに載せたシステム・オン・グラス(SOG)を実現した液晶パネルを多数展示する。また、広視野角に加え、高速な応答速度も同時に実現するOCBタイプも展示し、32型パネルを見ることができた。

■日立ディスプレイズ/IPSアルファテクノロジ

IPS液晶パネルの搭載例として“Wooo”を展示

日立ディスプレイズのブースでは、同社が50%を出資するIPSアルファテクノロジの技術も紹介され、両社の展示を一度に見ることができる。日立ディスプレイズは産業用のIPSパネルをメインに展示。IPSアルファテクノロジは、同社が製造するテレビセット用のパネルを訴求し、実際の使用例として、“Wooo”「W32-HR8000」など、最新のテレビセットを紹介している。

■CMO

eco-TV技術

台湾CMO社は、テレビ用をはじめ様々な液晶パネルを展示する。中でも注目なのは、消費電力を削減する「eco-TV」という技術。非搭載モデルとの消費電力のリアルタイム比較も行われ、概ね1割前後の消費電力削減を実現しているのが確認できた。

■三洋エプソンイメージングデバイス

「Photo Fine Chromarich」の説明

広色域化技術「Photo Fine Chromarich」を強く訴求。本技術は、カラーフィルターを従来のRGB(3色)からRGBC(4色)に増やし、NTSC比100%超の広色域を実現するもの。ランプなどはこれまでと同様なものが使えるのでコスト負担が少ない、とする。

■バックライト技術が多数

Philipsの「Aptura」搭載テレビ

ソニーマニュファクチュアリングシステムズの23インチ用LEDバックライト

液晶テレビ用のバックライトは、LEDやCCFLなど、様々な種類が非常に多くのメーカーから紹介されている。オランダPhilips社は、ダイナミック調光システムとスキャニングモードでの駆動を実現した「Aptura」バックライトシステムを出展。動画ボケやコントラストを改善するという。またソニーマニュファクチュアリングシステムズは、オリジナルのRGB色混合エンジンを搭載した23インチのパワーLEDバックライトなどを展示。色再現性が拡大したことを強くアピールしていた

(Phile-web編集部)

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