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<IFA2005レポート:トムソン>奥行き18cmのDLPリアプロが登場

公開日 2005/09/05 17:41
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トムソンのブースで展示されているリアプロジェクションテレビ「THOMSON SCENIUM 50 DSZ644」は、わずか18cmの奥行きで50V型を実現したモデル。

「リアプロジェクションテレビ=奥行きが長い」という従来の概念を打ち破ったモデルとして、トムソンブースへの来場者から高い注目を集めていた。使用デバイスはDLPで、1280×720pの「HD ready」機。サラウンド音声は「SRS Tru Surround XT」に加えて「DOLBY VIRTUAL SURROUND」を搭載。

プラズマテレビや薄型テレビとの比較ではまだ厚いという印象は残るが、従来のリアプロテレビとの比較では明らかに一見を画しており、これなら壁掛けも可能だ。ドイツでの市場価格は2,999ユーロとのこと。本機は「EISA (European Imaging and Sound Association) 2005-2006」を受賞。同社のブースではさらに大画面の61V型モデル「Thomson Scenium 61 DSZ644」も展示されていた。

日本に続いて欧州でも薄型大画面テレビへの切り替わりが進んでいる。その主役を担っているのはプラズマテレビと液晶テレビで、国際的に著名なマーケティングリサーチ会社GfKでは、2005年の第一四半期に、欧州市場(西側)全体で、液晶テレビは前年比+168%、プラズマテレビは同+119%と推測している。このような市場環境を背景に、今回のIFA2005でも世界中の様々なブランドからプラズマテレビや液晶テレビが出品されている。

「大画面化が容易」「軽量」など、いくつもの点で優位性を持つリアプロジェクションテレビだが、「薄型化が難しい」という点では圧倒的なハンディーを背負っていた。これに対する解決提案を出してきたという点で今回のトムソンの製品は大変興味深い。

以前ある映像機器メーカーの役員から「技術的な面だけで言うと、リアプロジェクションテレビの奥行きは10cm程度まで薄くすることができますよ」という話を聞いたことがある。いよいよそれが現実になりはじめてきたのかもしれない。

(Senka21編集部)
[IFA2005REPORT]

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