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日本TI、高音質オーディオ製品向け浮動小数点DSPの新製品3種を発表

2005/05/26
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浮動小数点DSP「TMS320C67x」シリーズ
日本テキサス・インスツルメンツ(株)は、浮動小数点DSP「TMS320C67x」シリーズから高品質オーディオ製品向け新製品3種を発表した。

今回発表されたのは「TMS320C6722」「TMS320C6726」「TMS320C6727」の3製品。それぞれDSPのコアはC言語対応のVLIWアーキテクチャを採用し、アプリケーションのパフォーマンス向上を実現する。1ドルあたり最高で1秒間に1億3000万回の浮動小数点演算命令を実行(130MFLOPS)できるという価格性能比を実現した点も注目される。

同社は今回の新製品を搭載することにより、多くのオーディオ機器の性能が20パーセント以上向上するとしている。「C672x」の製品群では、動作速度で200MHzから300MHz動作までをカバーし、最大256キロバイトのSRAMと32キロバイトの命令キャッシュを搭載する。ペリフェラル群も特にオーディオ・アプリケーション向けに選ばれているという。

日本TIは同時に、同社のサードパーティー・デベロッパー・ネットワークのメンバーであるLyrtech Signal Processing社より、プロ・オーディオ開発キット(PADK)が提供されることを発表した。これにより開発者は自前のプロトタイプボードを作る必要がなくなり、「C672x」デバイスの処理性能評価と製品開発における期間短縮と効率化が図れるようになるという。また同社は同じくPADKに加えて、C言語を使って最高レベルのパフォーマンスを発揮できるよう、ハードウェアと並行して設計されたDSP開発ツールも併せて提供することを明らかにしている。これらのソリューション提供により、同社は今回の新製品を放送機器、会議用システム、電子楽器、プロ・オーディオ・レコーディング機器などの幅広いオーディオ・アプリケーションへの採用を提案していく考えである。

(Phile-web編集部)

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