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RWPPIとRDVDCが第2回目となるジョイントミーティングを開催

公開日 2005/04/27 17:30
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RWプロダクツプロモーションイニシアティブ(略称:RWPPI)、および記録型DVD会議(略称:RDVDC)は本日、両団体が共同実施するジョイントラウンドロビンテスト(以下:JRT)の第2回ジョイントミーティングを開催した。


2003年にスタートしたJRTの活動経緯

RRTとCWGによるコラボレーションを実現した
JRTはRWPPIが主催するRRT(Round Robin Test)とRDVDCが主催するCWG(Compatible Working Group)が組織の壁を取り払い、相互に乗り入れ可能な互換性検証の場を実現すべく2003年9月にスタートした活動であり、名実ともに世界最大の記録型DVD互換性検証のステージとして広く認知されている。

今回は世界中から54社のメーカーが参加し、142の製品、449のテストアイテムに関する互換性検証を行った成果報告が記者発表会を兼ねたミーティングとして執り行われた。

JRTでは、DVD製品を使うコンシューマーにとって安心して使える製品を提供すべく、DVD-R/DVD-RW/DVD-RAMメディアの互換性を高めていくための活動を続けている。スタートの頃にはDVD-R 4倍速、DVD-RW 2倍速、DVD-RAM 3倍速のメディアに関するテストが行われてきたが、現在はそれぞれにDVD-R 8倍速、DVD-RW 4倍速、DVD-RAM 5倍速と、高速記録対応メディアを中心とした互換性検証へと着実にステップを進めてきた。本日のミーティングでは主に3月の欧州CeBITで実施したJRTセミナーの内容がさらに詳しく発表された。


RRTチェアマン パイオニア(株)内海喜洋氏

DVDメディア生産実績推移のグラフが紹介された
セミナー開催に先立ち挨拶した、RRTのチェアマンであるパイオニア(株)内海喜洋氏は、はじめに現状のDVD-R/DVD-RW/DVD-RAMメディア生産実績推移をグラフで紹介した。内海氏は「昨年は世界で約21億枚のメディアが流通したが、これは3人に1人がDVDメディアを使った経験があることを示している。昨今DVDは誰にでも自由に扱えるメディアになったが、今後はさらに“安心して扱えるメディア”としてDVDを育てて行かねばならない。私たちの活動もますます重要になっていくだろう」とコメントした。

はじめにRDVDCから、CWGのアシスタント・ディレクターである松下電器産業(株)山口博之氏よりRDVDCが主催するCWGの活動内容が紹介された。


CWGアシスタント・ディレクター 松下電器産業(株)山口博之氏

CWGの活動履歴
RDVDCでは2003年からCWGの活動を開始し、DVD-RAMに関する細かな互換性を3つのサブワーキンググループの各フェーズから検証している。現在世界各国から37社が参加しており、互換性検証のためのガイドラインの確立、より高品位な製品の提供を実現すべく活動を続けている。

今回のCWGからはJRTに参加した22社の企業からDVD-RAMの5倍速メディアに関する互換性テストの成果を中心とした報告が行われた。山口氏は「DVD-RAM製品において、市場シェアの多くを占める企業が集まって有意義な検証ができた」と確かな手応えがあったことを明らかにした。続いて、3つのサブワーキンググループの代表者から、それぞれ細かな活動の成果内容が発表された。

続いてRRTのチェアマンであるパイオニア(株)内海氏より、RWPPIが主催するRRTのサマリーが紹介された。


RRTの活動履歴
今回は2004年夏にスタートした「Stage4」の内容を中心に報告が行われた。「RRTはステージを重ねるごとにメンバーが増加しており、現在世界各国から49社が参加している。ディスク、ライター、レコーダーそれぞれに高いマーケットシェアを獲得しているメーカーが参加することにより、クオリティの高い互換性検証が実現できている」と内海氏は評価する。

「Stage 4」ではDVD-R 8倍速、DVD-RW 4倍速のメディアが検証されるとともに、CPRMディスク、PALフォーマット、DVD-RWの「Class1」ディスクの評価などが精力的に展開された。RWPPIからも4つのワーキンググループからキーパーソンが登壇し、それぞれの活動の成果を報告した。

ミーティングの最後には、再度RDVDCの山口博之氏が登壇し、ミーティングの総括と今後のJRTのアクティビティーについてコメントした。山口氏は「これまでのテストにおいて、DVD-R/DVD-RW/DVD-RAMのいずれにおいても9割強の高い達成率を確立していることをあらためて評価したい」と語った。その上で、今後もJRTにおける、RWPPIとRDVDCのコラボレーションを一層強化すること、DVD関連製品における互換性チェックと改善を積極的に推し進めること、DVDの規格の進化をJRTとしてフォローしていくことが宣言された。

また、今後JRTとして新しくフォーカスを当てていく活動内容としては、16倍速DVD-R、6倍速DVD-RW、16倍速DVD-RAMなど、高速メディアの互換性検証のほか、2層式DVD-Rなど新しい製品への対応や、新しいクラスコンセプトの製品へ互換性検証を広げること、新しいコンシューマープロダクトの検証にも積極的に挑むことなどが挙げられた。

(Phile-web編集部)

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