IFA 2005の見所を訊く<Part.1>:メッセベルリン・ゲーケ氏&ハイテッカー氏 単独インタビュー

2005年04月11日
世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス展である「IFAベルリンショー」が、2005年9月2日より6日間に渡り、ドイツの首都ベルリンにおいて開催される。この度、音元出版は、イベントのプロモーションのために来日されたメッセ・ベルリン社COOのクリスチャン・ゲーケ博士、インフォメーション・コミュニケーション総括本部部長のイエンズ・ハイテッカー氏、並びに監査役会副会長を務めるベルリン市長のハラルド・ヴォルフ氏への単独インタビューを行った。間近に迫った「IFA 2005」の出展計画、ならびに各人の意気込みなどを各氏に詳しくうかがうことができた。

【IFA 2005の見所を訊く〜Part.1】



クリスチャン・ゲーケ博士(Dr. Christian Goke) メッセ・ベルリン社COO
ー 今回皆様が来日された目的を聞かせてください。

ゲーケ氏 このたび私どもが日本を訪問した目的は、IFAにおいて日本からの出展者が非常に高い位置づけになりつつあるという現状を認識した上での訪問です。CEATEC JAPANとの協力関係が非常に密接になりつつありますので、その意味もあって今回訪日しました。他のアジア地域の出展者の数が著しく伸びている中で、重要な地位にある日本のマーケット、日本メーカー、企業、世界的に活躍している企業をあらためて世界的に認識していただくために、今回の訪問を計画しました。

ー あらためてIFAベルリンショーの特長と、今年のIFA 2005について説明してください。

ゲーケ氏 2005年に関して申しあげますと、2003年に新たにスタートしたIFAのコンセプトで、2003年は非常に大きな成功を収めましたので、それを2005年も引き続き実行していきたいと考えています。2003年に立ち上げたコンセプトが成功した裏づけになっているのが、2005年の数値の伸び具合で見てとれると思います。すでに2003年の時点で市場的には、IFAの位置づけはとても強いものになっていると思いますが、2005年はそれをさらに伸ばしていきたい、好成績を上げていきたいと考えています。そこで私どもが特に主眼を置いているのは、質的なレベルを向上させるということです。特に出展する各企業がIFAにおいて質の高いプレゼンテーションができるような形にもっていきたいと思います。各企業がIFAへの投資をより一層強めていただけるような方向に向けていただきたいと考えています。

ー IFAは世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショーですが、特に欧州においては非常に巨大なショーとして知られています。ただ2年に一回の開催ということで、CESなど他の有力ショーなどが毎年開催されている中にあって、出展企業にとって位置づけの難しいショーであることも事実です。この点についてはどのように考えられていますか。

ゲーケ氏 IFAが歴史的に培ってきた結果がこのような体制になったものだと思いますが、そこに課題があるということは認識しています。今回、日本を訪問した機会に重要な日本の企業各社を訪問し、IFAの特色についてもご説明をしていますが、皆様からは毎年開催の要望をいただいております。IFAにおける日本企業の出展は非常に高い位置づけになっています。日本企業の意見を私どもも真剣に受け止めて、期待にお答えできるような方向に、前向きに進めていきたいと考えています。

ー 開幕を約5ケ月後に控えて、日本および世界各国の企業からの出展状況はいかがでしょうか。

ゲーケ氏 非常に伸びています。それはハイテッカーが中心になって進めているチームの尽力によって実現されています。彼から詳しい内容を説明させます。

ハイテッカー氏 出展されない企業様の名前を上げた方が早いのではないかと思われるほど、多数の企業様がご出展されることになっています。それなりの名のあるといいますか、業界で活躍されている日本企業は全社出展します。かなり広いスペースを予約いただいており、非常に大きな規模での出展をご計画いただいています。

韓国からの出展者や欧州からも数多くの会社から出展の申し込みを受けています。集約が進んでいることによって、新たにビックな出展社として上げられるのが、マイクロソフトとインテルです。流通業界、そして、一般来場者としてのコンシューマーに対して発信をする意味で、非常に規模の大きいブースを展開される予定です。

出展社の中でも大手企業は特に流通業界と報道関係を対象に、展示場の面積を拡げているというのが今回の傾向です。今回、私どもが非常に嬉しく思っていることは、メッセ・ベルリンの見本市会場が拡大されていますが、その総面積を今回100%使い切るという形で開催できるということを非常に嬉しく思っています。全世界のコンシューエレクトロニクス業界をそのまま映し出す鏡というような形で、今年開催されるIFAをご理解いただければと思います。

ー そのIFA2005で注目されるトピックスや、フォーカスがあたる技術や出展内容についてはいかがでしょうか。


イエンズ・ハイテッカー氏(Mr. Jens Heitecker) メッセ・ベルリン社 情報通信統括本部 部長
ハイテッカー氏 それを総括して申しあげますと、シグナル、デジタル革命というふうにご理解いただければと思います。デジタル化によって、エンターテイメント用電子機器がまったく様変わりします。数年前からデジタル化については再三話題にされてきましたが、いよいよ本格的にそれに関わる最新の機器・設備・装置などが出展されることになると思います。

フラットパネルディスプレイから始まって、ホームシアターが、これから本格的に実用化されるということになります。新世代のディスプイの登場によって、ホームネットワークが今後進んでいくと思われます。ドイツやヨーロッパではまだ日本ほど進んでいない、高精細、ハイビジョンテレビの市場化が、今後ますます進んでいくと思われます。米国や日本では既にスタンダードになっていますが。ドイツ、ヨーロッパでは比較的、受信技術や受信状況がこれまでそれほど問題がなかったために、少し、その面で遅れていましたが、今回、大画面の高精細・高画質テレビがどんどん市場化されていく段階に来ています。

今回のIFAはヨーロッパ、ドイツにおいてハイビジョンテレビのヨーロッパにおける本格的な市場化に向けた幕開けを宣言できる見本市になるかと思います。ハイファイ機器に関しても世界で最も高価な機器を今回ご紹介するつもりです。そういう意味では金額的にも、価値の面でも新たな記録を樹立することができるのではないかと確信しています。

ーインタビュアー:
音元出版 ファイル・ウェブ編集部プレジデント
Senka 21編集部 編集長
新保欣二