NHK、小規模テレビ共同受信設備向け光システムを開発

2005年04月07日
NHKは、テレビ共同受信の設備を光ネットワークで構成する「小規模光共同受信システム」を開発した。

これまで、テレビ放送の難視解消のため設置しているNHK共同受信施設などの小規模なテレビ共同受信設備の多くは、同軸ケーブル(銅線)を使用した狭帯域伝送システムだった。このため、雷などの障害を受けやすく、またUHF帯を用いる地上デジタル放送をそのまま伝送できないという課題があった。

今回開発した小規模光共同受信システムは、テレビ電波を受信するアンテナから各家庭までの伝送路に光ファイバーを利用。光ケーブル化することにより、雷による障害を受けにくく、また同軸ケーブルシステムに比較して構成機器が大幅に減少するため、故障発生率も低くなり、設備の安定運用と保守経費の低減が実現する。

また、光ケーブルを使用することで伝送帯域が広帯域化でき、アナログ放送のほかに、デジタル放送など受信した放送をそのまま伝送することもできる。

NHKでは、この小規模光共同受信システムを、全国で運用中のNHK共同受信施設の老朽更新に合わせて導入し、保守経費の低減など今後の維持管理の効率化と安定運用につなげていく。

光共同受信システムの導入に時間がかかる施設については、地上デジタル放送に対応するため、当面、既設の同軸ケーブル設備への周波数変換方式の導入を検討する。

(Phile-web編集部)

関連リンク