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新東京タワー建設の有力候補地が、墨田・台東エリアに

公開日 2005/03/29 13:31
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昼と夜とで異なった顔を見せる、現存の東京タワー。新東京タワーのデザインも注目したいところだ

地上高333mの現・東京タワー
地上約600mという驚異的な高さを誇る「新東京タワー」が、東京都の墨田・台東エリアに建築される可能性が高くなってきた。既築の東京タワーが333mなので、約2倍という高さになる。現存の東京タワーは、新東京タワーをバックアップする形式で、今後も活躍する予定だ。

これは、NHKや在京民放局5社が有力候補地として選定したことによる。つまり、候補地は他にもまだあり、埼玉県さいたま市のさいたま新都心エリアがある。東京都が災害に巻き込まれた際に備えたためだ。

錦糸町方向から「すみだタワー」を望む(Copyright (c) TOBU RAILWAY CO.,LTD.ALL Rights Reserved.)

浅草・隅田川方向から「すみだタワー」を望む(Copyright (c) TOBU RAILWAY CO.,LTD.ALL Rights Reserved.)

新東京タワーは、観光客の誘致を狙うものとして、東京都でも豊島区、練馬区などが名乗りを挙げてきた。首都圏では15箇所もの自治体が誘致活動を行ってきた。電波障害の検証、地元も舞台とする東武鉄道がタワー建設の事業を本格化する意思を表したことなどが、墨田・台東エリアが優位に立った理由だと思われる。

新タワーは「すみだタワー・プロジェクト」として、墨田区議会の決議に東武鉄道が事業参画する形で計画されている。概算建築費は約500億円、デジタル放送に完全移行する2011年までに、新たに高さ600メートル以上で建設する構想とのこと。新東京タワーが建てられる予定地は、浅草に近い墨田区業平橋・押上地区。押上駅は、都営浅草線、京成押上線ほか、最近は東京メトロ半蔵門線からでもアクセスでき、交通の便は抜群である。

編集部では、今後の地上デジタル放送の普及を加速させるタワー建設構想に注目して行きたい。

地区内商業施設と「すみだタワー」(Copyright (c) TOBU RAILWAY CO.,LTD.ALL Rights Reserved.)

(月刊AVレビュー編集部 杉浦/立原)

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