HOME > ニュース > 「4年前から決めていた」セイコーエプソンの新社長に花岡清二氏が就任

「4年前から決めていた」セイコーエプソンの新社長に花岡清二氏が就任

2005/02/23
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

握手を交わす草間氏(左)と花岡氏(右)
セイコーエプソン(株)は、今年4月1日より、現社長の草間三郎氏が会長に、現副社長の花岡清二氏が社長に、それぞれ就任すると発表した。

草間氏は代表取締役会長兼CEOとなるが、公的な活動を主とし、実務はすべて花岡氏が取り仕切るという。

新たに社長に就任する花岡氏は57歳。東北大学工学部を卒業後、同社に入社し、約30年間プリンター事業に携わった後、電子デバイスなど様々な事業の担当を歴任した。

草間三郎次期会長

草間氏は「4年間の任期を振り返り、自ら評価できるのは、念願だった東証1部上場を果たし、成功させたこと」とし、「情報デバイスの進化は非常に速い。若さと気力、知性を併せ持ち、私以上の能力を持っている花岡に今後を託す。花岡は当社の主要事業のほぼすべてを経験しており、技術にも明るい。何の心配も無い」と新社長を持ち上げた。

草間氏によると、今回の指名は「 4年前、自分が社長に就任したとき、次は花岡だと決めていた」という。「だから、これまで花岡が担当していなかった分野をあえてやってもらった」。

花岡清二次期社長

花岡氏は「これまでCTOとして技術全般を統括したり、『SE07』という中期計画を策定したりなどという仕事をまとめてきた。『経営に奇策なし』というのが信条で、当たり前のことを当たり前にやる、というのが今後のテーマ。これは簡単なようで難しい。また、効率化の進展で、一人一人の仕事の幅が逆に狭まっている。とんがった人材を育成するとともに、技術開発にも力を入れたい」と所信を述べた。

また花岡氏は、「当社の事業の理想型は、情報機器とデバイス事業の両輪が健全に回るという姿。過去にこれを実現したことがないので、この状態に近づけていく。また、デバイス事業では景気変動や需給変動にも柔軟に対応できるようにしていく。情報機器事業ではマーケットを先取りした提案に力を入れたい」と抱負を語った。

【問い合わせ先】
セイコーエプソン(株)
IR推進部
TEL/03-3343-5513

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック