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<会田 肇のCES2005レポート>グラミー受賞プロデューサーが手がけた“DVDオーディオカー”

公開日 2005/01/09 10:41
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●すでに北米市場で発売されているアキュラの「TL」。3.2リッターのエンジンを搭載する上級モデルだが、実はこのモデルにはパナソニックが全面的に力を注いだDVDオーディオシステムが標準で搭載されており、CESのパナソニックブースではその試聴を行うことができた。

DVDオーディオが搭載されたアキュラ・TL。純正ではまだ珍しいとあって多くの人が試聴に並んでいた

6連奏デッキメカを組み合わせて搭載された『ELS SURROUND』。左右のダイヤル式コントローラーが高級感を演出

パナソニックはもともと車載におけるDVDオーディオに関しては積極的で、日本でもトヨタのブレビスに搭載したり、レジェンドにもデッキ部分の納入を果たしている。このアキュラ・TLではアンプやスピーカー全体のシステムまでパナソニックがすべて受け持って開発された。

しかも、その音のチューニングを数々のグラミー賞を受賞しているサウンドプロデューサー、エリオット・シャイナーに一任。シャイナーはとくにマルチチャンネルの演出に長けており、その意味ではDVDオーディオのマルチチャンネル技術は打って付けだった。これをパナソニックでは『ELS SURROUND』と名付けて展開を行っているのだ。

システムはサブウーファーも含む6ch完全ディスクリート構成となっており、DVDオーディオならではのマルチチャンネル・24ビット・96kHz再生に完全対応。デッキ部は6連奏式となっており、ソフトの連続長時間再生にも対応している。日本ではDVDオーディオ用ソフトが少ないことから今ひとつ普及に至っていないが、アメリカではCDとほぼ同じぐらいの価格でDVDオーディオソフトが買える。こうした背景の下、パナソニックでは車載におけるDVDオーディオを育て上げていく考えだ。

(会田肇)

[ces2005]

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