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業界展望2005 メーカーアンケート・メディア編「TDKマーケティング」

2005/01/05
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常務取締役 マーケティング部長 牧野利彦氏
「エラー・ゼロ計画」を宣言。他社にない優位性を一層進化

設問1 ビデオ録画の文化が大きく変貌し、HDDが録画メディアの主役の座に位置付けられる中で、DVD記録メディアのビジネスをどう展望するか

DVDレコーダーの普及率は10%台後半にまで急拡大し、映像コンテンツの記録・再生機器の中心になったが、その使い方、また目的・ニーズは従前のVHSレコーダーとは比較にならないほど多様化している。

タイムシフトしてTV番組を観るレベルの要求では確かにHDDでコト足りると思うが、衛星放送やケーブルTVなど「永く保存したい」良質なコンテンツが現在飛躍的に増大。ビデオCAMメディアやVHSなどの従来メディアからのコピーなど、ユーザー自身がコンテンツの製作に深く関与し、家族や関係者に楽しんでもらえる環境も整ってきた。映像コンテンツはTV番組を録るだけという受身的使い方から、ユーザー自身が編集を含めコンテンツを作ったり、多くの優良コンテンツの中から選択する積極的な使用目的へと変化していくと考える。またHDDの容量もいくら増強されても限界は必ずある。「HDDに貯まったコンテンツのお掃除」も新たなDVDメディアの需要機会を創り出すことになる。

設問2 2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

2005年はさらにDVD記録メディアがメインの商品領域となることは間違いない。DVDレコーダーのさらなる普及拡大が新しいユーザーを創出。そこへの問題解決の捉え方が、商品企画や使用提案のアイディアを導き出す。DVDをどう使い、どう楽しむのか? 家族構成一人一人を想定しても色々なニーズがある。また、PCやプリンター、ビデオCAMとの併用などお客様のニーズと対応する商品企画のマトリクスは非常に多くなる。

それら多くの要求事項に先立ち要求されるのが「高品質と信頼性」である。TDKは2004年11月に「エラー・ゼロ計画」を宣言。DVD記録メディアに不変的に要求される「高品質と信頼性」を具現化し進化させることを市場にコミットしている。「超硬/スーパーハードコート」や「写真画質プリンタブル」など他社に無い優位性や特長をさらに進化させ、それらを理解し求めていただけるお客様の拡大を目指す。併せて汎用品にも多様化する要求にお応えできる「わかり易い」商品作りを目指す。

(Senka21編集部)


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