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東芝、世界初の垂直磁気記録方式HDDを商品化

2004/12/14
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「MK4007GAL」(左) 「MK8007GAH」(右)
●(株)東芝は、垂直磁気方式を採用したハードディスクドライブを世界で初めて商品化する。

40GBの容量で本体の厚さを5mmに抑えた1.8型HDD「MK4007GAL」を2005年度第1四半期から、1.8型HDDとして業界最大容量の80GBを実現した「MK8007GAH」を2005年度第2四半期から、それぞれ量産を開始する。

同社ではさらに、「今回開発した垂直磁気記録技術を採用し、6〜8GBの0.85型HDDを開発する」としている。

1.8型HDDは「iPod」などポータブルオーディオプレーヤーなどに広く使われているもの。0.85型は1インチHDDを採用するMicrodriveよりもさらに小型で、周辺装置込みでも五百円玉より若干大きい程度。

新製品は、垂直磁気記録方式を採用することで、世界最高の面記録密度206メガビット/平方ミリメートルを実現。同社従来機種に比べ記憶容量を33%向上させた。新製品には新しく開発された垂直記録用ヘッドとディスクを採用しており、垂直記録の性能を十分に引き出すためのヘッド・ディスク統合設計技術を開発することで、安定した高密度記録を実現している。

垂直磁気記録方式は、記録信号として磁石をディスクに垂直な方向に配列させて記録する、高密度記録に適した方式。信号記録のためにディスク内が磁化されるとき、信号磁石のS極とN極が隣り合って磁化され相互に磁化を強めあうため、安定的に記録密度を高めることができる。

(Phile-web編集部)

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