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キクチ科学の新レファレンススクリーン「ホワイトマットアドバンス」とは? <第一回

2004/10/27
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左が従来のホワイトマット、右がホワイトマットアドバンス。きめの細かさがおわかりいただけると思う
●(株)キクチ科学研究所は、スクリーンの新素材「ホワイトマットアドバンス」を開発、11月20日より販売開始するというニュースは、10月15日のこのコーナーでお伝えした通り。

その新製品をいち早く体験した、林正儀氏から体験レポートが到着したので、3回に分けてご紹介したい。

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 画期的な性能をもつ新素材スクリーンは、一朝一夕にできるものではない。キクチ科学のシアターグレイアドバンスやグレイマットアドバンスはその好例だが、こうした特殊処理を施したリビングシアター系のスクリーンとは全く異なるテイストの、究極のハイエンドスクリーンが登場する。
その名も「ホワイトマットアドバンス」だ。完全な暗室でじっくりと忠実な再現性を追求するための、いわばマニアのプライベートシネマ用。これまでのマット系素材の常識を打ち破るキクチならではの深いノウハウが盛り込まれた会心作に、レポートする私の視線は熱い。

メインコンセプトは「ナチュラルカラー・リプロダクション」。あらゆるソースにおいて、忠実で自然な色再現をテーマに開発されたというが、中でもこだわったのがヌケるような白の再現だ。スクリーンの表面にはウルトラマイクロ・シボという超微粒子加工が施され、触れると確かにツルツルである。その微細な凹凸による光のコントロールは、まさに絶妙といえるもの。映画フィルムの黒階調を精密に描くその一方で、しっかりとした芯のある光を失わず、ハイライトにかけての濁りのない白の輝きが清々しい。色純度の高さもライバルを圧倒するピュアな生々しさに溢れており、フォーカスが自然で立体描写にも優れる。映像の品位と上質さは、もう感性の領域といえるものだ。

さらにスクリーンに強度と平滑性をもたせるためのグラスファイバーにも極細糸を新採用。平織りという特殊な製法によって、モアレフリーを実現しているのは、DLPや液晶など固定画素系プロジェクターとの相性の点でも、圧倒的に優位だ。ピークゲイン0.85、半値角は+/−85度。すっきりと視野角の広いマット系拡散タイプの「ホワイトマットアドバンス」は、いよいよ11月20日に発売の予定。製品としてはスプリングローラーから電動、床置き、壁掛けタイプなど、広く展開する模様だ。焦がれるほど待ち遠しい。

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次回は11月2日アップの予定です。(ホームシアターファイル編集部)

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