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[松下新VIERA] 36億2000万色を実現した新「PEAKS」テクノロジー

2004/05/10
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●松下電器産業(株)は、薄型テレビ「VIERA」の新モデルを発表した。新モデルのうち、PX300/LX300シリーズには、新開発の高画質技術、新「PEAKS」が搭載されている。ここでは、この新「PEAKS」についてくわしくご紹介する。なお、PX300/LX300以外の機種には従来の「PEAKS」が採用されている。

新PEAKSはプロセッサー、ドライバー、パネルの3つの技術より構成される

新「PEAKS」は「PEAKSドライバー」「PEAKSパネル」「PEAKSプロセッサー」の3つの技術により構成される。また、「PEAKSドライバー」「PEAKSパネル」は、PDPと液晶で内容が異なる。それぞれをくわしく見ていこう。

■「PDP PEAKSドライバー」
以下の5つの技術により構成される。
・「NEWアドバンストリアルガンマ」
・「ビビッドカラークリエーション」
・「サブピクセルコントローラー」
・「モーションパターンノイズリダクション」
・「リアルブラッククリエーション」

「NEWアドバンストリアルガンマ」では、従来はRGBそれぞれ1,024階調だったものを1,536階調に伸張し、36億2000万色の色表現を実現。さらに、シーンに適応してサブフィールドを制御し、低輝度部分へ階調を多く割り当てることで、低輝度部分では、従来モデル約1.5倍となる最大2,048階調相当を実現した。

NEWアドバンストリアルガンマ

「ビビッドカラークリエーション」は、従来2次元(色差平面)で行っていた色補正を、新たに3次元色空間でカラーマネジメントする機能。色あいと明るさを独立に補正し、よりきめ細かな制御を行なうことで、自然な肌色の再現に加え、青く澄んだ空や鮮やかな緑の芝生など、記憶に残るイメージのような美しさを表現する。

「サブピクセルコントローラー」は、民生用テレビとして初めて、1ドット単位で輪郭補正を行う技術。従来はRGBの3ドットを1単位として処理していたものを、本技術ではR/G/B独立で行う。

サブピクセルコントローラー

「モーションパターンノイズリダクション」は、PDPに特有の動画擬似輪郭ノイズを低減する技術。独自のアルゴリズムを開発したことにより、動画擬似輪郭ノイズの出やすい動きパターンを自動検出し、ノイズを抑える。

モーションパターンNR

「リアルブラッククリエーション」は、映像表現で非常に大切な黒の再現性を高める同社独自の技術。パネルの「リアルブラック駆動方式」、「ディープブラックフィルター」の2つの技術により構成される。

■「LCD PEAKSドライバー」
・「アドバンスト液晶AI」(LX30シリーズにも搭載)
・「ビビッドカラークリエーション」(LX300シリーズのみ)
・「サブピクセルコントローラー」(LX300シリーズのみ)
・「オーバードライブ」(LX30シリーズにも搭載)
の4つの技術により構成。

「アドバンスト液晶AI」は、シーン適応型のバックライト制御、コントラスト・ガンマ補正を行う技術。業界最高の23億 6000万色相当の表現が可能になる。

アドバンスト液晶AI

「ビビッドカラークリエーション」、「サブピクセルコントローラー」の2つはPDP PEAKSドライバーと同じ内容。「オーバードライブ」技術は、中間調領域に強制ドライブをかけることにより、応答速度14msec(LX300シリーズ)、16msec(LX30シリーズ)を実現する技術となる。

■「PDP PEAKSパネル」
パネルと駆動回路を進化させ、従来モデル(PX20シリーズ)に比べ、最大輝度を約10%向上させる一方、セット定格消費電力も低減させることに成功。パネル寿命 約6万時間もあわせて実現している。

PDP PEAKSパネル

■「LCD PEAKSパネル」(LX30シリーズにも搭載)
業界最高水準の広視野角を実現。LX300は上下左右176度、LX30は上下左右170度。また、1000対1以上の高コントラストで、明るく鮮明な映像を再現する。バックライトは、約6万時間の長寿命を実現。

■PEAKSプロセッサー
新たなLSIを搭載し、クロック周波数が266MHzから350MHzに向上。これによりチャンネル選局などでのクイックレスポンスを実現、使いやすさをさらに向上させた。

(Phile-web編集部)

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