HOME > ニュース > パイオニアが 2003年度連結業績を報告、前期に比べ3.5%の営業収益増収を記録

パイオニアが 2003年度連結業績を報告、前期に比べ3.5%の営業収益増収を記録

2004/04/28
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
●パイオニア(株)は、同社における平成15年4月から平成16年3月までの連結業績の内容を明らかにした。連結営業収入は、前期に比べ3.5%増収の7,008億8,500万円となった。

ホームエレクトロニクス部門では、前期に比べ1.3%増収の2,814億8,200万円を売り上げた。日本国内ではDVDレコーダーの売上が増加した一方、DVDプレーヤーや記録型DVDドライブ、家庭用プラズマディスプレイの売上が減少。国内のみの売上は9.2%減収の787億9,800万円となった。一方、海外では各地域で家庭用プラズマディスプレイやDVDレコーダーが好調を記録し、欧州およびアジアでは記録型DVDドライブの売上が大きく伸長したことにより、海外のみでの売上が6.0%増収の2,026億8,400万円となった。

カーエレクトロニクスの売上は、前期に比べ3.9%増収の2,921億8,700万円となった。国内では、カーナビゲーションシステムが自動車メーカー向け、一般市販市場向けともに好調に推移し、自動車メーカー向けのカーオーディオ製品の売上も伸長したことにより、国内売上が15.1%増収の1,217億800万円を記録した。一方、海外では、北米や欧州におけるカーナビゲーションシステム、その他地域におけるカーオーディオ製品の売上が増加した一方、北米におけるカーオーディオ製品の売上が一般市販市場、自動車メーカー向けともに減少したことにより、売上が2.8%減収の1,704億7,900万円となった。

特許関連事業における特許料収入は、一部地域において光ディスクに関する特許権の期間が満了した影響から、前期に比べ6.1%減収の118億2,100万円となった。

その他の売上としては、携帯電話用の有機ELディスプレイの売上増加、アジア地域における光ディスク製造装置や中国におけるレーザーピックアップ用半導体、および各地域における業務用プラズマディスプレイの売上増加により、前期に比べ9.3%増収の1,153億9,500万円となった。

また営業利益は前期に比べ、42.1%の増加となる437億1,900万円となった。当期純利益も、営業利益の増加に加え、映像・音楽ソフト事業子会社売却に伴う非継続事業売却益の計上等により、前期から54.5%の増加となる248億3,800万円となった。

同社では併せて2004年度の通期連結業績予想を明らかにしている。営業収入、営業利益ともに14.1%増となる8,000億円、5,000億円の金額が示され、純利益では0.7%増となる250億円が見込まれている。

主力商品の家庭用プラズマディスプレイやDVDレコーダーが市場で本格的な普及期を迎えることにより、大幅な売上増が見込まれているほか、カーナビゲーションシステムが引き続き好調に推移し、プラズマディスプレイを用いた業務用AVシステムやFA機器等のその他事業も売上を伸ばすことなどから増収を見込んでいるという。

また今回同社からは2004年度の経営方針も併せて明らかにされた。同社では、パイオニアグループの企業理念である「より多くの人と、感動を」共有する企業を今後も引き続き目指しながら、「お客様の満足を経営の中心に位置付け、先進的で、高品質、高い付加価値を持つエレクトロニクス製品により、新しいエンタテインメントを創造していく」という目標が掲げられた。

主な事業目標としては、
・DVD事業において、世界NO.1の企業
・プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ事業基盤の確立
・スタンドアローンからネットワーク対応へ
・キーデバイス&キーテクノロジー型事業形態へ

の各項目が示された。また数値目標として、

・連結営業収入1兆2,000億円
・ROE(株主資本利益率)10%以上

を目指し、達成に向けての諸施策をグループ全体で推し進めていく方針が明らかにされた。

【問い合わせ先】
パイオニア(株)
コーポレートコミュニケーション部 IR室
TEL/03-3495-6774

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE