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沖電気、携帯機器でCD並の高音質を実現する音声録音再生LSIを開発

公開日 2004/04/23 17:56
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音声録音再生LSI「ML2308」
●沖電気工業(株)は、デジタルAV機器などに搭載してCD同等のオーディオ品質を実現する、高音質な音声録音再生LSI「ML2308」を開発した。

「ML2308」は、デジタル回路によるオーディオ信号処理部を搭載した、高音質な音声録音再生LSI。音声アナログ信号とデジタル信号を相互変換する方式に、音質を決定する大きな要因の一つであるノイズレベル低減に優れた1bitΔΣ(デルタシグマ)型AD、DA変換器を採用することで、CD同等のオーディオ品質を実現した。さらに、独自の音声圧縮機能ADPCM方式や、Windows(R) OS上で標準搭載されているμ-Law PCM方式を採用し、長時間の録音再生用途にも使用が可能だ。

録音再生時S/N特性は、88dBと高く、ヘッドフォンとスピーカの駆動用アンプにデジタルアンプを採用することで、出力電力効率は約80%と、同社アナログアンプに比べ2倍以上に向上している。

マイクアンプとヘッドフォン、スピーカ駆動用デジタルアンプを内蔵しワンチップ化しているので、機器の小型化と消費電力の低減にも貢献。デジタルビデオカメラや、ボイスレコーダなど幅広い用途にむけて、2004年6月からサンプル出荷、9月から量産出荷を始め、月産30万個の出荷を目指すとしている。

(Phile-web編集部)

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