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<CES2004レポート19>「NIRO」より全く新しい発想のシアターシステム2機種が登場!

2004/01/13
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NIRO1.1REFERENCE。これに薄型サブウーファーが付属する/NIRO1.1MOVIEMOUSE。DVD内蔵プレーヤー部の上に乗っているのがスピーカー部。これにも薄型サブウーファーが付属する
●NIROブランドを展開するメカニカルリサーチは、CESの開催に合わせて特別内覧会を開催、新製品2モデルを発表した。

今回発表された新製品は、NIRO1.1のハイエンドモデルである「NIRO1.1REFERENCE」(\118,000)と、これまでにない新しい発想の「NIRO1.1MOVIEMOUSE」(\79,800)の2機種。いずれも3月20日の発売を予定しており、インターネットのみの限定販売となる。

「NIRO1.1REFERENCE」は、側面に2つ、前方に1つのユニットを配したスピーカーと、サブウーファー、DVD内蔵サラウンドアンプのセット。構成としてはNIRO1.1STDと同じだが、その音質は飛躍的に向上している。

音質の向上は、3インチの強力な新ウーファーを新たに開発したことにより、スピーカーキャビネットの厚みを格段に増し、さらにスピーカーキャビネットの幅を短くしたことと、サブウーファーとスピーカーのクロスオーバー部に、同社ならではの工夫を凝らしたことによる。通常のスピーカーでは、クロスオーバー部で互いの音が混ざり濁ってしまう。同社では新技術を採用したことにより、この音の混ざりを回避することに成功。非常にクリアな再生音を実現した。

フロントとリアチャンネルを受け持つ側面の2つのスピーカーユニットは、背面側にオフセットされて配置され、これによりリスニングポイントが広がった。サブウーファーも非常にスリムに仕上げられており、違和感無く部屋に設置できそうだ。

次に「NIRO1.1MOVIEMOUSE」をご紹介しよう。本機もDVD内蔵アンプとサブウーファー、そしてスピーカーより構成されるが、このスピーカーが非常にユニークだ。高さ5cm程度の本体に5つのユニットが内蔵され、質量は600gと非常にコンパクト。名前の通り、マウスのように自由に置くことができる。使わないときはしまっておけるので、設置性も非常に高い。同社では、ベッドルームなどで映画を楽しむ際、スピーカー部だけを取り出してリスニングポイントの前に置くといった使い方を想定しているようだ。

本機はNIRO1.1の既存モデルや上記のREFERENCEと同じく、頭部伝達関数を用いることによって1つのスピーカーでサラウンド音場を実現しているが、その臨場感はそれらを上回るほどで、後方の音がディスクリートシステムに匹敵するほどよく回る。画面を見ていると、どこから音が出ているのか分からなくなるほど強力だ。これは、リスニングポイントを短くすることにより、壁反射による音の濁りを抑えられたことによる。スピーカーから1m程度が最適な視聴距離とのことだ。1人から2人程度で映画を楽しむなら、本機ほど手軽に本格的サラウンドを実現できるものは他にない。

このMOVIEMOUSEは、セット販売の他、NIRO1.1PROとNIRO1.1STDユーザーのために、スピーカー部分のみ個別に販売される。スピーカーを繋ぎかえるだけで大人数用とパーソナル用の2つのサラウンドシステムを使い分けることができ、非常にお買い得だ。NIRO1.1PRO用は2万円前後、NIRO1.1STD用は15,000円前後で販売される予定。

1月15日に、日本でも両機種の正式な発表会が開催される。本機のくわしいスペック等はこの発表会の後にお伝えしていこう。

なお、詳細はまだ未定だが、同社ではこの「REFERENCE」と「MOVIEMOUSE」の音質が体験できる無料キャンペーンを予定している。こちらに関しても、Phile-webにてくわしくご紹介する予定だ。

(Phile-web編集部)

[ces2004]

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