HOME > ニュース > 市川二朗の「web版 19.55畳の引力 <3>」『おかあさんといっしょ』サイコーです!、の巻

市川二朗の「web版 19.55畳の引力 <3>」『おかあさんといっしょ』サイコーです!、の巻

2004/01/05
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
この子がズズです。後ろは昨年買ったハイビジョンテレビ/どら息子世にはばかる
●最近気になっているテレビ番組がある。それは『おかあさんといっしょ』である。僕の子供の頃にも放送されていたようなのだが、見ていたとしてもそのころの記憶はない。いったいいつから放送されているのだろうか。1999年に"40周年記念CD"なんてのが発売されているので、放送開始は1959年なのだろうか。とんでもない長寿番組である。

僕自身の印象に残っている幼児番組は、『ピンポンパン』や『ひらけポンキッキ』、『カリキュラマシーン』なんかである。特に『カリキュラマシーン』は当時お気に入りで"くっつきのヲ"だとか、桜田淳子や原始人に扮した熊倉一雄なんかのショートギャグを、夢中になって見ていたものだ。子供心に「不思議な大人がいるもんだなあ。」と思った記憶もある。『カリキュラマシーン』は『ゲバゲバ90分』のスタッフが作った番組だという。もしかしたらハナから大人向けを狙っていたのかも知れない。

『おかあさんといっしょ』はどう見ても純粋に子供向けであり、子供の心を見事に捉える番組構成はいつ見ても舌を巻く。昨年生まれたうちのどら息子は、早くも『おかあさんといっしょ』に強烈な興味を示していて、子供の反応を見ていると、AVの支配力のすごさを改めて感じる。機嫌が悪くてもテーマソングが流れると、すぐに画面に釘付けになるのだ。短いテンポで繰り出されるきらびやかな音と映像は、絶えやすい子供の集中力を見事にキープさせる。子供の表情と合わせて見ていると、大人も結構楽しめたりする。

生誕10ヶ月のどら息子の最新のお気に入りは『デ・ポン』である。初めて番組に興味を示した頃は『あっという間劇場』、その後『でこぼこフレンズ』、『しりとりドライブ』を経て現在に至る。僕は『グー・チョコランタン』が好きだ。特にアネムの妹ズズの飄々としたキャラクターは、一服の清涼剤のようである。家族想いで賢いズズは、奔放でおきゃんな姉アネムをなだめることさえあるのだ。普段は温厚なズズだが、怒るとすごい力を発揮する。先日こんなエピソードがあった。ズズのお父さんは船乗りで、1年のほとんどを海上で過ごす。そのお父さんが久しぶりにズズ達の元へ帰って来ることになったのだが、あいにく台風に遭遇してしまう。台風は猛烈な風雨でで、お父さんの乗った船を襲う。ズズは台風に怒り心頭、必殺技"ニャニャニャ・ハリケーン"で憎き台風をやっつけてしまったのだ!

う〜ん、なかなか侮れない『おかあさんといっしょ』である。『グー・チョコランタン』が劇場公開映画になったら絶対見に行くぞ!それがDVDになったらもちろん買います。今年も『おかあさんといっしょ』から目が離せない。(市川二朗/おわり)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE