市川二朗の「web版 19.55畳の引力 <1>」今年、僕が初詣で願うこと、の巻

2004年01月01日
お気楽シアター全景最新図(左)/滅多に見せないスクリーン側から(右)
●新年あけましておめでとうございます。本年もファイルウエブと市川二朗を、何卒よろしくお願い申し上げます!

昨年も色々とあった1年でした。個人的に最も印象に残っているのは、ハイビジョンの動向とAVのデジタル化です。昨年は2月にBSデジタルチューナー、4月にはBSデジタルチューナー内蔵のハイビジョンテレビと、2つものハイビジョン機器を導入してしまった我が家です。僕のハイビジョン体験は1980年代の終わり頃に、オーディオフェアで観た実験放送の画像から始まっています。そのときのモニターはもちろんブラウン管で、恐らく28インチ程度だったと思います。それは精密かつなめらかなで、まるで絵画を思わせるような気品さえ漂わせたものでした。当時は『もうすぐこんな高画質テレビの時代が来るんだなあ・・・』と、期待に胸ふくらませたものです。しかし、その後ハイビジョンは紆余曲折を繰り返し、あれから何と20年以上が経過して、やっと我が家にもハイビジョンがやってきたのです。20年という時間の流れを考えると感慨無量ではありますが、やはり時間がかかりすぎたという印象は否めません。"夢のハイビジョン"が現実のものとなるのに20年もかかると、その当時一体誰が想像したことでしょう。

昨年12月には地上デジタル放送が開始され、その目玉はBSデジタル同様ハイビジョンです。まだ我が家では地上デジタルは未体験ですが、いずれアナログ放送が終焉するわけで、デジタル放送への移行は必然となったのです。ただ、デジタル、デジタルと騒いでいますが、映像信号は依然としてアナログであり、表示方式や伝送方式も含めた完全デジタル化は、もう少し先になると思われます。

デジタル化は今年以降のAVの大きな課題です。オーディオでは新しいデジタルリンクの話題が盛んです。トランスポート−DAC間を2chのデジタル接続(SPDIF)するのはポピュラーなことですが、より情報量の多いSACDマルチやDVDオーディオなどをデジタルで結ぶために、数年前から各社各様の方式が提案されました。昨年後半は規格統一の動きがあり、i.LINKによる他社間の接続が実現しています。他にもEthernetによるものや、新規格HDMIなどもありますが、この手の規格は各社間統一が毎度の課題です。今年はどうにか規格統一が実現して欲しいものです。

映像の世界でも同様にデジタルリンクが注目されています。パソコンの世界から波及したDVIや、前述のHDMIなどがあり、プロジェクターやDVDプレーヤーなどの一部製品に、入出力端子が搭載され始めています。オーディオの場合はアンプ−スピーカー間はどうしたってアナログ伝送ですが、映像は表示デバイスのデジタル化(ブラウン管以外は既存の全てのデバイスがデジタルです)が進んでいるので、デジタル伝送のメリットは非常に大きいと思われます。現在民生機器で実現している映像のデジタル伝送は、DVDビデオだけですが、今年はハイビジョンのデジタル伝送が実現して欲しいところです。

初詣で願うこと。『今年こそデジタル元年、ハイビジョン元年になりますように・・・。』(市川二朗/つづく)