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ソニーの人型ロボットQRIOが走った!

公開日 2003/12/18 17:33
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●ソニー(株)は、ヒューマノイドロボットの運動能力を飛躍的に向上させる制御技術「歩行・跳躍・走行運動統合制御」を開発した。同技術をソニーの小型二足歩行エンターテインメントロボットQRIO(キュリオ)に適用することで、世界初となるヒューマノイドロボットを用いた走行の実証実験に成功した。

従来のヒューマノイドロボットは、安定した制御を実現するため、片足または両足が常に路面に接した状態で、接地点から得られる反力を用いて全身を制御し、歩行運動を行っていた。

同社が新しく開発した「歩行・跳躍・走行運動統合制御」技術は、二足がともに路面から離れた非接地状態を含む運動、すなわち走行や跳躍などにおいても、ロボットを安定的に制御するための技術。これまでのZMP安定化規範を用いた歩行に、新技術に基づく走行や跳躍などの運動を加え、これらをシームレスに制御することで、優れた運動能力を持つロボットの開発が可能となる。

また、新制御技術に合わせて、ソニー独自のロボットアクチュエータ「ISA(インテリジェントサーボアクチュエータ)」の出力トルクを高めるなどの改良を加え、走行に適したQRIOの新機体を開発した。ヒューマノイドの実機による走行実験の成功は、世界で初めてとなる。

(Phile-web編集部)

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