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第16回東京国際映画祭 開幕! コンペティション部門の審査委員長のコン・リーさんが挨拶

公開日 2003/11/02 15:02
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コンペティション審査委員長を務める女優コン・リーさん(写真左) 『阿修羅のごとく』の監督・森田芳光さんとキャスト陣(写真右)
赤じゅうたんが敷かれた渋谷Bunkamura前に、リムジンでゲストが到着。映画祭のムードは最高潮。

●財団法人 東京国際映像文化振興会が主催する、『第16回東京国際映画祭』が11月1日土曜日に開幕した。世界12大国際映画祭の1つにも数えられるアジア最大の国際映画祭である本イベントでは、世界各国から集められた話題の作品を、東京・渋谷のBunkamuraをメイン会場に11月9日までの9日間に渡り上映する。

映画祭初日、オープニングセレモニーが催された渋谷Bunkamura会場前の道路には、本映画祭初めての試みとなる「レッド・カーペット・アライバル」が行われた。会場のエントランスまで長さ約100メートルの赤絨毯が敷かれ、リムジンで到着した国内外からのゲスト約150名が練り歩き、豪華絢爛な映画祭のムードをより華やかに演出した。


コンペティション部門には51の国と地域から選ばれた15作品が出品。東京グランプリを競う。

映画祭の大きな見所のひとつは、グランプリを選出し若手監督を支援する「コンペティション部門」だ。今回は51の国と地域からエントリーされた363本もの作品から、選りすぐられた15本が期間中に上映される。部門ノミネートの最優秀作品として「東京グランプリ」が選ばれ、賞金8万ドル(約860万円)が贈られるほか、優秀監督賞、優秀女優賞・男優賞など各賞も選出される。

コンペティション部門の審査委員長には、『さらば我が愛/覇王別姫』、『紅いコーリャン』など数々の名作に足跡を残してきた中国の国際的スター女優、コン・リーさんが迎えられることとなった。1日のオープニングセレモニーでは、コン・リーさんをはじめ、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』を監督したアーヴィン・カーシュナーさん、タイの新鋭映画監督ペンエーグ・ラッタナルアーンさん、『リング』のプロデュースなどを手がけた一瀬隆重さん、そしてフランスの二枚目俳優ヴァンサン・ルクールさんら、名だたる5名の審査員が登壇。

挨拶を行ったコン・リーさんは「世界中のすばらしい作品が見られることをとても楽しみにしています。厳正な審査によって、皆様に納得していただける審査結果をお知らせしたいと思います。」と豊富を語った。「東京グランプリ」ほか各賞の結果は、11月9日の閉会式会場で発表される。


特別招待作品にはリュック・ベッソンの『ミシェル・ヴァイヨン』ほか、見逃せない作品がずらり。

そして映画祭のもう一つの大きな見所となるのが、劇場公開前の最新話題作22本を集めた「特別招待作品」がいち早く楽しめるプログラムだ。今年はリュック・ベッソンが製作・脚本を手がけたレーシング・アクション『ミシェル・ヴァイヨン』のワールドプレミアをはじめ、スティーブン・ソダーバーグ監督の最新作『フル・フロンタル』、監督ジェーン・カンピオン、製作総指揮ニコール・キッドマン、主演メグ・ライアンら3人の才女が集結した衝撃作『イン・ザ・カット』など見逃せない作品がずらりと揃う。


豪華俳優陣で映画化された日本映画『阿修羅のごとく』で舞台挨拶。

日本映画も元気だ。映画祭のオープニング・スクリーニングに迎えられた作品『阿修羅のごとく』は、作家・向田邦子の原作を森田芳光監督が豪華俳優陣とのコラボレーションにより映画化を実現した話題作。映画祭のオープニングセレモニーには、監督の森田芳光さんをはじめ、劇中主人公の4姉妹を演じる大竹しのぶさん、黒木瞳さん、深津絵里さん、深田恭子さん、そして姉妹の母親役である八千草薫さんら豪華キャスト陣が和服に盛装し登場。上映前に舞台挨拶を行った。

監督の森田さんは「皆さんに胸を張ってお見せできる日本映画をつくることができました。」と、自身満足の行く作品の出来を観客にアピールした。また各女優陣からも「いつも活気に満ちた製作現場でした。」「とにかく早く皆さんに映画を見て頂きたい。」と、作品の内容に期待が膨らむコメントが語られた。本作は11月8日より全国映画館でのロードショーがスタートする。


東京国際映画祭は11月9日までの9日間、開催中。

東京国際映画祭各プログラムの前売券についてはチケットぴあを、映画祭期間の上映スケジュール、並びに上映館の詳細については下記、東京国際映画祭の特設サイトをご参照いただきたい。

(Phile-web編集部)

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