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RWPPI、9月のラウンドロビンテスト定期全体会議を開催

2003/09/19
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左)物理フォーマットグループ・チェアマンを務めるTDK(株)小林英男氏 右)ラウンドロビンテスト定期全体会議が開催された
●RWプロダクツ・プロモーション・イニシアティブ(略称RWPPI)による、ラウンドロビンテスト定期全体会議が9月19日に東京都目黒区の同事務局において開催された。

DVDフォーラムによって国際規格として策定されたDVD-R/DVD-RWフォーマット関連商品の普及促進を目標に活動を開始したRWPPIでは、メディアの記録・再生状況を検証する“ラウンドロビンテスト”を継続的に行っている。ラウンドロビンテストとは「物理フォーマット」・「論理フォーマット(PC用ドライブ)」・「論理フォーマット(DVDレコーダー)」・「再生互換」という4つに細分化されたワーキンググループにおいて、DVD-R/DVD-RWディスクをそれぞれのグループ内のメンバー会社間で「総当り」的に繰り返し記録・再生状況を検証し、メディアの各種互換性データを蓄積していくものである。今日ホームシアター関連製品やDVDレコーダーの人気がますます高まる中、ユーザーにとって最も関心の高い問題の一つである、DVDメディアの記録・再生互換性の問題を徹底検証しようとする、RWPPIの活動には広く業界からの注目が集まっている。

この日行われた全体会議では、はじめにRWPPIのラウンドロビンテストに新しく加わる企業の紹介が行われた。RWPPIのラウンドロビンテストには、本年9月から記録型DVD会議(略称RDVDC)にも加盟する企業各社も参加し、それぞれのメディアに対応した製品間での互換性試験を共同で実施することとなった。今回の会議から新たに松下電器産業(株)、パナソニックコニュニケーションズ(株)、松下寿電子工業(株)、日本ビクター(株)、(株)日立LGデータストレージがラウンドロビンテストのメンバーに加わり、DVDの互換性向上に向けたRWPPIの活動がさらに強化されることとなった。

DVDメディアに関する互換性のテーマはユーザーの間のみならず、各関連業界の間でも関心はいっそう高まるばかりだ。RWPPIのラウンドロビンテストの現場でいま課題とされていること、次の目標として取り組まれている内容などについて、物理フォーマットグループ・チェアマンを務めるTDK(株)小林英男氏にお話しをうかがった。

TDKでは光メディア技術部門においてご活躍される小林氏であるが、RWPPIのラウンドロビンテストにもそのスタート時より深く関わられている。DVD-R/DVD-RWフォーマットの普及推進というテーマに着実な成果を重ねてきたラウンドロビンテストは、参加メンバーが国内・海外まで増加し、同時にDVDメディアのフォーマットが多様化していく中で求められる役割も変わってきたという。「海外企業をはじめ、参加企業が増えてコントロールが難しい側面もありますが、DVDメディアをめぐるダイナミックな変化を目の当たりにできる場所が様々な方々より注目を浴びているラウンドロビンテストなのです。」と小林氏は語る。小林氏はまた、ラウンドロビンテストが果たす役割の位置づけが今、少しずつ変化しつつある点について、「DVD-R/DVD-RWメディアが一般ユーザーの方々に深く浸透した現在、DVDレコーディングに関する課題や要求も深化・多様化しています。ラウンドロビンテストにも多くの企業が次々と参加され、DVDメディアの進化に向けた情報交換の場、業界関係者がコネクション築くことのできる場としての役割が生まれつつあると感じています。」と指摘する。

「またこれだけ多くの企業に参加いただくことで、ラウンドロビンテストはメディア、ハード、アプリケーションまでDVDレコーディングに関する全ての問題点と課題のパラメーターがこの場所で共に議論することができます。DVDという複雑な技術に基づくメディアに関係する私たちの経験は、ひとつの共有できる財産として徐々に確立していきます。ユーザーの方々にとっても、より安心してお使いいただけるメディアを育てていきたいと考えます」と、ラウンドロビンテストの発展に強い決意を小林氏は示してくれた。進化をつづけるラウンドロビンテストには今後も目が離せないだろう。

(Phile-web編集部)

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